『20世紀号に乗って』感想・１
雪組シアターオーブ公演『20世紀号に乗って』を観てきました。
4月6日（土）15時30分の回です。
ざくっとした話の大枠があって、そこにひたすら出演者の歌と芝居、コントが乗っているような作品。
気軽にライトに観られるミュージカル―――のはずですが、全然ゆるっとしてない。
出演者が、特にトップコンビが上手すぎる。
作品上メインはヒロイン・リリー・ガーランド役の真彩ちゃん。
真彩ちゃんの実力ですべてをぶん殴っていく芸風が大好きです。今回も全力でぶん殴っていった。
歌が素晴らしいのはもちろんのこと、コメディセンスもばつぐん。
2つの作品を右往左往するところの切り替えぶりは最高だった。
そんな真彩ちゃんを相手役に迎えて、まったく動じない主人公・オスカー・ジャフィ役のだいもん。
普通なら、真彩ちゃんが全力を出したら喰われて終わりだろう。
けれど、なんせだいもんなので、真彩ちゃんが自由に遊べ、演れる。こちらも超実力派で、なにがあろうと喰われないから。
だいもんと真彩ちゃんのくどい×くどいトップコンビが、胸やけせず、ちょうどいい相乗効果を生んでいるのが今の雪組のすごいところですわ。
とはいえ、それほど激しいストーリー展開がなく（基本的にはワーワー騒いでるだけ）、精神的にも「安心して」観られるミュージカルなので、1幕途中は少々意識が遠くなった部分もあったんですがね……。
ハラハラしたり感情移入したりする部分がないからかなぁ。
2幕は気持ちよく観た。
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