夏南くんの退団

宙組人事,宙組

千秋楽翌日付での退団者が出ました。
宙組106期男役、研2の夏南くんです。

宙組 退団者のお知らせ
2021/09/27

下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。   

宙組
夏南 幸

2021年9月27日付で退団

宝塚歌劇公式サイト

9月26日が宙組東京千秋楽、その翌日に退団発表という慌ただしさです。
せめて劇場でご挨拶を……と思いますが、『シャーロック・ホームズ』『Délicieux(デリシュー)!』は全日程休演だったから無理なんですよね。

退団理由はもちろん知る由もありません。
ただ、宙組本公演の休演理由が「怪我」ではなく「体調不良」だったのが気にかかります。
(もちろん、どちらも大変なのだとは思いますが…)
106期生はコロナ禍の影響を特に強く受けた学年なだけに……。

夏南くん、劇団としてはかなり期待をかけていた若手男役さんだったと思います。
コロナ禍で入団時期が遅れた106期生。
新公も行われなかった1年目を経てようやく復活した新人公演での夏南くんの役付きは「フレッド・ポーロック」。本役はもえこです。
路線も路線、新公主演もバウ主演も済ませて大階段もセンター降りする番手級です。

期待値の高い若手は、下級生のうちから路線格の役がつくもの。
フレッド・ポーロックは実は……という面白みのある本当にいい役です。
初新公でこれって大変じゃない!?とは思うけれど、役者としてやりがいのある役。
もったいないというか、残念というか。

手元にある、『シャーロック・ホームズ』『Délicieux(デリシュー)!』の大劇場プログラムによれば、ショーでもちょっといい役付きです。
(ムラでも全休だったはずだけど、プログラムには載ってるんですよね)

あのんくんを筆頭とした8人口「ユイット・シャルマント」の最下、王妃のお茶会場面での「氷の美女」。
組配属されたばかりの若手としては、十分すぎるほどの扱いと見せ場です。
特にダルマで踊るユイット・シャルマントなんて、実現していれば夏南くんのスタイルの良さが評判になったでしょうに……!

夏南くんは、106期文化祭でも活躍していました。

ポピュラー・ヴォーカルでは最初の4人組に加えて、歌でのソロもあったはず。

文化祭の芝居ではA班、ダブル主演っぽい役をかせきょーくんと組んでやっていました。
やや黒っぽい役を、言動と内面の差を感じさせながら演じていて好印象だった覚えがあります。

スタイルの良さもあって、音校や劇団が期待をかけるのも納得の人選でした。

夏南くんの退団に将来の宝塚を担うスターとしての勿体なさは感じますが、まずは彼女の今後の幸いを願います。
いろいろと大変だったのでしょうから。

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