宝塚大劇場で観た『FULL SWING!』感想の続き。約3ヶ月経ったなぁ……。
大人向けのジャズメインのショーで、わかりやすく盛り上がる感じではないけれど私は好きです。
衣装もだいたいよかった。
あとは著作権の関係ですね。……観劇した方々(OG含め)みんなに心配されていて、Blu-rayの割愛が恐怖。
私はなぜか以前から月組に「実家」みたいな気持ちを持っていて、観ながら「あー、落ち着くわー」と思っていました。
あのキラキラのタカラヅカを見ていて「落ち着く」もなにもないだろうとは思いますが、本当だから仕方ない。
観ていて落ち着く気持ちは月組の渋みからきてるのかもしれん。
それがジャズとも合ってるし、れいこちゃんの大人っぽさとも合っている。
だからって決して煌々しくないわけではないんですけどね。
大劇場お披露目おめでとうございます、れこ海。
ショーにおいてはれいこちゃんの歌と海ちゃんのダンス力、そして大人っぽい美貌が非常に素敵でした。
2番手ちなつも大人の色気を出すし、ダンサーとして気を吐くありちゃんがいいスパイス(というには効きまくりですが)、昭和の香りを出しまくる研いくつか忘れるおだちんもとってもジャジー。
砂漠の場面
ありちゃんがセンターの砂漠の場面は男役ダンサーを集めた見ごたえあるシーン。
ありちゃんのダンスソロはもちろんお見事。
月組の生え抜きだけど、現体制の月組ではちょっと持ち味が違う(だからこそ良い)ありちゃんが星に行ってしまうのは月組的に惜しい。
もちろん星組でのありちゃんは似合うでしょうし、それはそれで楽しみなのですが。
雨をもたらす女神役にはあまし。雰囲気あるなぁ。
彼女の大きさが「女神」という存在感を必要とする役にとても合ってる。
カゲソロは休演中の一乃さんでした。(代役になってなかったよね?)
お休みでも録音で使われるのは実力ゆえでしょうね。
彼女も若き歌姫で、月組下級生娘役は歌ウマさんが多くて楽しみです。
ジゴロの場面
ちなつセンター、相手役ははーちゃん。
はーちゃんがヒロインポジってのも月組感があって素敵です。
美脚をありがとう。
ちなつはキザにキザにジゴロを演じて下さるのですが、どうしても『今夜、ロマンス劇場で』のハンサムガイ・俊藤を思い出して困る……!
かっこよさに浸りたいのにどうしても忍び寄る笑い。
昔にタイムスリップして若き日の熱狂がよみがえるところがとても楽しかった。
ゆうひさんがいた頃を思い出しました。ちょっと似てるし。
カフェの場面
場の設定は実はよくわかってないです……。
「蝶」の意味合いとか、解釈したらきりがなさそう。(それも楽しい)
ていうか、「蝶」は日舞でよく使われるような小さいのがひらひらしてたけど、プログラムに書かれてるお2人がされてたのか……?
パリの下町がメインの舞台で、パリの男女たちも芝居心たっぷりに踊る。
でもこの場面が戦場にいるれいこちゃんが見ている幻のようでもあり、楽しさの中に怖さを含んだ不思議な場面でした。
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