『Capricciosa(カプリチョーザ)!!』感想・1

宙組公演感想,宙組

宙組宝塚大劇場公演『Capricciosa(カプリチョーザ)!!』-心のままに- の8月27日(土)13時公演初日を観てきました。
『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』の併演のショーです。

真風体制での大介ショーということもあってか『アクアヴィーテ (aquavitae) !! 〜生命の水〜』を思い出させる既視感のあるショーではありました。

『アクアヴィーテ!!』といえば「紫の鎖につながれてお散歩したい」ですが、それ系のこっぱずかしいセリフ、今回もありました。(内容は覚えてないけど)
まかキキずんの3人です。プロローグ終盤だったかと。

プロローグの男役が順番に横一列になって前に出てくるところなんかも『アクアヴィーテ!!』っぽく感じましたね。

でも大介ショーなのでやっぱり楽しいですよ。男役祭りだし、娘役も素敵だし。

プロローグから銀橋祭りの男役祭りで楽しい公演。
銀橋に並んだ男役は当然お客さんを釣りまくるんだけど、ずんちゃんが他の人の3倍くらいのスピードで釣りの技を繰り広げてて楽しすぎでした。

みなさん「ここ、ここ、そしてこっち」という風にポイントごとに表情をつけながらお客さんにサービスしているんですが、ずんちゃんの場合は「ここいったらこうして次はこうしながらのこうだ!!」みたいな、流れるようにファンサが止まらない。
あらゆるパターンでの全方位射撃ぶりがお見事すぎて、すげえすげえほんと面白いなずんちゃんは!!と客席で大喜びしたよね。
さすが「恋させる男役になりたい」みたいなことを言ってただけある。

とりたてて長身じゃないないのに(ほかの組なら小さくもないが)宙組配属されちゃって、それゆえに男役としての技術を磨かざるを得なかったんだろうな……などと勝手に苦労に想いを馳せたりもしました。
いや、ご本人がそういう気持ちでいたかどうかは実のところ知らないけど。

とまぁ、「ずんちゃんの釣りがすごすぎるんだよ、ものすごいスピードで技を繰り出してくるから!!めっちゃ面白いから!!」と語ってたらお友だちや姉から「ずんちゃんのこと好きだよね」と言われてびっくりしたのでした。
無自覚だったわ……。
いや、ふつうに好きだけど。そして「ふつう」の意味が自分でもよくわからないけど。

話は戻りますが、『アクアヴィーテ!!』に似てるなー。でも楽しいなーと思ってゆるゆる見てたら、終盤はちょっとトップさん(=真風)の退団公演っぽくてオイオイとなりました。
まだ退団発表されてないよね……? と記憶をたぐっちゃったよ。

何人かに「次が一本物だからね」と言われましたが、さて。

で、一方でこの公演での退団者5名の扱いはさほどでもなく……というのが残念なところ。
わんたさんのいいところをもっと見たかった。
新公主演もしてない男役だとこんなもんか? でも実力者だし、なんだかんだ研10だしと思うと、もうちょっと見せ場らしい見せ場があってもよかったんじゃないかいとうらみが残る。

新公主演経験者のルイマキセはエトワール。
もちろん素敵だったけれど、まだまだこれからパワフルになる余地を残してるように感じました。
エトワールへの客席からの拍手がすごくて、どれほどルイマキセが宙組ファンに愛されていたかが伝わってきました。

7