『Bandito－義賊 サルヴァトーレ・ジュリアーノ－』感想・１０
・退団者の星輝くんのディアボロはいい役だったなぁ。
熱くて優しい気のいい山賊。
小雪ちゃん演じるネーダという可愛い相手役もいます。
ネーダを亡くしたときの悲しみ、ピショッタへの怒りなど、全力の演技を見せてくれました。
本公演ではあまり目立つことのないジェンヌさんだったけれど、小公演とはいえ、これだけやりがいのある役で卒業できるのはきっと幸せなはず。
フィナーレで１人ずつ出てくるところでは、小雪ちゃんをお姫様だっこしてるのが……！
男役とはいえ中の人は女性なので無理しないでね！ と思いつつも、男役として完全燃焼できそうな最後はいいなぁ。
・山賊団はアホ可愛い。
特に、人魚ちゃんの投げキッスを奪いあってたりするところが。
舞台の中心では重い芝居が繰り広げられてるというのに！
「勇気をもらったんです」と純朴な気持でキラキラしながら（見た目はおっさんだけど）言われると、そりゃジュリアーノもかえってキツいだろうなぁ……。
彼らは押しつけがましくないんだよね。「あなたのために」なんて言わない。
だからジュリアーノがいなくなることも受け入れる。責めない。
だからこそ、ジュリアーノは簡単に捨てられなくて、悩みも深くなるんだ。
・山賊メンバーではアントニオ・テラノヴァ役のスミスもよかった。
ナチュラルにあのムサい感じが好きだ。
ヒゲだからおっさんくさいけど実はけっこう若いんだろうなぁ、ハッタリその他の理由でヒゲ生やしてるんだろうなぁとか、勝手に想像してました。
・山賊・フランク・マンニーノ役にれんこん。
上手い人なのに目立たない……。
（すいません、初見では存在に気づけませんでした）
いろいろとやってるんだけどね。
ちょっと地味だけど月組期待のできる若手なので、次は歌もあるといいなぁ。
・サイドカーつきのバイクがばりばり出てきましたが、これは男の夢なのだろうか。
想像してたよりはまともでほっとしました。
（ていうか、話に聞いた段階ではなんでか笑っちゃいました）
ちなみに私はサイドカーよりも、郵便配達車の箱の中に入りたいです。
