『PUCK』感想・5
初日近くと公演を重ねてからではジェンヌさんの演技などが変わることはよくあります。
意識してのことかどうかはわかりませんが。
ちゅーちゃん演じる秘書=スージーのカツラが変わっていたのにはほっとしました。
正直、初日のカツラは教育ママ的で貧乏くさかったんだもの……。
再び観たときはちゃんとキャリアのあるいい女になってました。
・ハーミアが夜の森に向かう場面。
「日記の中…」「いいえ、多分森の中ね!」の演技が、初日近くは忘れ物を取りにいくような「ヤバイ!」的なものだったんですが、先月末に観たときは宝物を探しにいくようなワクワク感がありました。
ちゃぴのハーミアは可愛い。
「本物の美人だ」と作品内で言われるのにはツッコミを入れていいものかどうか迷いますが(あ、私は可愛いと思ってるけど、可愛い≠美人なので)、昔よりメイクも上手くなったし及第点ではないかと(って偉そうだな)。
ピュアで邪念のないハーミアでした。
・もう一人演技が変わったなぁと感じたのはコマのヘレン。
セリフの言い方のクセが強くなっていて、ヘレンの性格の悪さが見てとれるようでした。
ただ、その分聞き取りづらくなった。
いいあんばいで落ち着けてほしい。
・みやるりのダニーは、初日近くは小さく感じました。
体格もだけれどやはり存在感が。
悪くはないんだけどどうにも惜しさがあって、そこが「上がれない」理由かなぁと……(ま、それだけじゃないでしょうが)。
けれど、約1ヶ月ぶりに観たときはその「小ささ」を感じませんでした。
経験が彼女を大きくしたのでしょうか。
ダニーは、結婚式の場面がいいですね。
ハーミアのベールを手にあらゆる思いをこらえ、顎を上げ毅然として去っていく。
男役の美しさがありました。
・ラリーのカチャはとても似合ってる。
こういう軽くて楽しい役はハマるなぁ。
特に少年時代のハマりっぷりと言ったら。
しかしこれは宝塚の男役としてはあまりほめ言葉になってないような気がする。
特に真ん中近くにいる人としては。
・たまきちのボビーは似合わん役がきたなぁ。
本人の努力はともかくもギャグが寒い。ギャグの時代性もあるけど、やっぱり持ち味の問題が大きいと思う。
これも勉強かな。
ただし、ウッドペッカーズの「肉体労働で鍛えたこの手、この脚」「歌って踊る労働者バンド」ははまりすぎです。
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