『愛と革命の詩-アンドレア・シェニエ-』感想・7

観劇してからだいぶ日が過ぎてしまいましたが、感想の続き。

●みーちゃん演じるジュール・モランはスカピンのショーヴランのようでした。
(たぶんみんなそう思ってるだろうなぁ)

黒の衣装が似合う。
迫力がハンパない。

銀橋渡りはぞくぞくしました。

娘役さんとの絡み(お相手はきららちゃんだっけな)もとっても色っぽく、非常においしくいただきました。
悪くてエロいお兄さんだわぁ……。

物語のハイライトは、カルロ・ジェラールとジュール・モランがやり合うシーンでしたね。
そのあたりが、物語全体のバランス(というか主人公って……)としては少々アレですが、それでも退団するみーちゃんへの花道と思えました。

●みつるは蘭寿さんの弟=マリー=ジョセフ役。

この兄弟の関係はせつないですねぇ。
みつるはお兄ちゃんに憧れて詩を作り始めたのかな。

世俗的に成功を収めたのはみつるのほうだけれど、人の心を動かし真の芸術家であるのはお兄ちゃんのほうだとわかっていて、彼は必要以上に反発してたんだろうな。

兄を愛する気持ちと、超えられない壁へのいらだちが混ざった、心を打つ造形でした。

捕縛されそうな兄を逃がそうとするところと、牢獄を訪ねるくだりとかね――やりきれんわー。
お兄ちゃんのばかぁぁぁ!! と言いたくなるぞ。

●みつるの恋人・メルヴェル・ラコット役はがりんちゃん。
男役の女装ですが、違和感なくハマります。

世に名をとどろかす女優の押し出しのよさと華やかさを求めて、男役のがりんちゃんに役が回ってきたのかな。
美人でした。
役自体は、実のところそんなにすることはないけれども……。

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