『ヴァレンチノ』感想・2

先ほどのジューン・すみ花についての追記。

1幕終わり、『血と砂』にからめてナターシャとジューンが対決するイメージのシーンがある。
清純な婚約者にジューン、情熱的な女にナターシャが擬せられる。
ナターシャは清純な婚約者を評していわく「つまらない女」と。

そんな「つまらない女」であってもすみ花のジューンは魅力的だった。
落ち着いた物腰で知性があって、でもけっして地味ではない。
美貌で押し切るような役は無理があるけれど、「あんた意外とイイ線いってる」と評されるような役ならぴったりだ。

ジューンには血が通っていた。
彼女のあたたかさがこちらの心まで和らげてくれた。

さてもう1人のヒロインと言って差し支えないだろう役、ナターシャ・ラムボアのかいちゃんは本当に綺麗だった。でかいけど。
人に媚びずエキセントリックなところのあるアーティストっぷりが遺憾なく発揮されております。

顎を上げながら煙管をふかすのが似合う。

そしてルディーを自分の部屋に誘ってキスするところ。
ルディーからだけでなくナターシャからも顔を近づけていくのが素敵だ。

ゆうひさん演じるルディーとの関係は、なんせゆうひさんが素朴さを残した演技をしているものだから、惹かれるのもわからないではないけど破綻しないわけないじゃん、な感じでありました。

彼はナターシャにインスピレーションを与える存在ではあるけれども、マザコンで、オレンジ畑を手に入れようとするようなまっとうでまっすぐな男だから。

2幕のはじめで「どうして私の考えがわからないの」と心の叫びを訴えるような歌があるんだけど、まあルディーにはわかんないだろうなー…。
彼女の言い分もかなりアレだとは思うんだが(インスピレーションで結婚すんな)、それでいて感情移入はちゃんとできるんだよね。
エリザにおけるシシィみたいな人であります。(となるとルディーは皇帝フランツか)

ていうかぶっちゃけせーこちゃん演じるアラ・ナジモヴァとの関係のほうが気になって気になって…。

強烈に「デキてます!」感があるけど、「アーティストだもの、嫉妬うんぬんでゴタゴタなんてみっともないことしないわ」、「相手? どうして1人じゃないといけないわけ」な退廃的なものがそりゃもーゆんゆんと漂っておりましたよ。
詳しくないけど現実にもそういう関係だったんだっけなあの人たち。

ナターシャによるラジオ公開収録での「婚約発表」でナジモヴァがさすがに壊れてましたが、そこまでとは思ってなかったのかしら。
でも長いハネムーン後はふつうに仲良くしてるんだよね。不思議な夫婦とナジモヴァさんの関係である。

フィナーレではともちんとの身長差にびっくりしました。
ていうか、このでかいヒロイン相手でも余裕なともちんにわかっちゃいるけれども拍手を贈りたくなったんです。

あと娘役ダンスのセンターに立ってるのがかっこいい。
周囲に比べてものっすごくでかいが、センターだと迫力に押されて「OK!」と叫ばざるを得なくなる…、そんな感じでした。

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