読書の日々

以下、ヅカとは無関係に読んだ本の感想など。

お暇な方はどうぞ。

●『黄泉の王』梅原猛

「王」は「おおきみ」と読みます。高松塚古墳の謎を解く本。
みなさまご存知の、壁画で有名な古墳です。

私は知らなかったのだけど、普通古墳の内部に絵など描かれていないのね。
それなのにこの古墳にはわざわざ描かれている。そしてわざと傷つけたあとがある。
それ以外にも不審な点がみられる。
古墳のサイズにも、副葬品にも、被葬者に関しても。

というわけでその謎を探っていき、誰が葬られているのかを考察する本なのだけど、いやー、怖い!
『隠された十字架』(法隆寺の本ね)が好きな方にはオススメ。

●『ガセネッタ&シモネッタ』米原万里

筆者がロシア語通訳ということもあって、その「舞台裏を暴いたエッセイ集」であります。

英文学者・柳瀬尚紀さんとの対談が面白かった。
聖書に出てくるマリアの処女懐胎は誤訳の問題の可能性がある、という話にびっくりした。
ヘブライ語からラテン語に訳す際に、正式に結婚しないで子どもを産むという概念がなかったために「処女懐胎」となってしまったという。

●『バクマン。キャラマン。』大場つぐみ/小畑健

マンガのキャラクターブックです。
これを読んではじめて『バクマン』が未来設定であることを知ったよ…。未来といっても現在から数年レベルだけど。

シュージンが描いたという設定の「グラサンピッチャー」のネームが完全掲載されてます。
普通に感動してしまった。
最後の決め球には「やられた!」という気持ち。

●『なぜ若者は「半径1m以内」で生活したがるのか?』岸本裕紀子

競争社会から降りている、なにかを積極的にしたがらない、「和」のテイストが好きな若者たち――の気持ちが身にしみて「あるあるあるある」すぎてツラい…。
なんかものすごく言い当てられた気分だ。

●『高学歴ワーキングプア』水月昭道

冒頭、平成16年に文科省から発表されたという日本の大学院博士課程修了者の“死亡・不詳の者”の割合が11.45%と出ている。これには血の気が引いた。
11.45%、9人に1人が行方不明か死亡――おそらくは自殺者。

博士課程を修めるほどの能力と根性があっても、そんな彼らを追いつめるほどの「博士」をとりまく環境と、また彼らを生かせない社会について書かれています。
読めば読むほど苛酷です。

●『無人島に生きる十六人』須川邦彦

明治の男たちの冒険実話。
元が子供向けに書かれているので童話かなにかのようなおもむきですが、本当にあった(らしい)16人の無人島漂着記です。

この時代の人たちの生きる力、すごいよー。
何年かかっても生きて帰るため、島での生活をきちんと整える。
不漁に備えて海ガメの牧場とかまで作ってしまうのだ。

●『ジーン・ワルツ』海堂尊

代理母出産を取り扱った小説。ものすごく面白かった。
主人公の理恵が望みを達するために張った罠(?)がすごすぎる。

そして最後、病院を立ち上げるところは気持ちよかった。物語の登場人物に快哉を送りたくなった。

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