不在の5人
定期購読の雑誌とともに送られてきた音校の生徒募集のチラシをみて驚いた。
35人しかいない。
出ているのは97期生のはず。入学時は40人だったはずだ。
5人はどこに。
97期生は音校の「入試改革」があった期だ。
試験方式が変わり、1次試験が面接のみになった。
よくいえばレッスン漬けでなかった子にも広く門戸を開いた年。
悪くいえばろくに宝塚を知らないレッスン不足の子でもかまわず引き受けることにした年。
5人辞めた。
理由はわからない。
授業についていけなかったのか、音校や宝塚になじめなかったのか、あるいは前の期の影響か。
「技術的な面は宝塚音楽学校に入ってから習得することができるので心配はありませんでした」
と、CMでともみんは言う。
2年で得られる技術はしれている。根性があれば話は別だろうが、必ずしもそんな人ばかりではない。
なにより、子供のころから音校入学を目指してきた人を、厳しいレッスンに耐えてきたという点において、その精神力を私は買っている。
そういう意味でかの入試改革はよくないと思っているのだが、5人の不在はその結果だろうか。
さて生徒募集のチラシに戻る。
娘役がやけに少ないのだ。
35人並んでいる中で娘役と思われる生徒はたったの13人。バランスが悪い。
身長を含めたスタイル重視で採用したのか、それともみんな男役になりたがるのか。
いずれの理由にせよ、娘役なしで舞台は成り立たないのに。
男役しかスターとして認識されづらい状況の反映だろうか。
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