●萬ケイさん演じる光源氏は半端なく怖かった~ 。゜゜(´□`。)°゜。
オープニングの紫の上を亡くしてうつろになっているところから充分怖いんだけど、宇治田楽のところは特に怖い。
宇治で匂宮が「傀儡子の芸」の中に光源氏の幻を見る場面なんだけど、これが本当に儀式のようで呪術のようで、悪夢めいていたんだ。
白昼夢を見るのってこんな感じなんだろうか。
「紫の上か…? 何故、私から逃れようとする」
萬ケイさんの動きがすごい。
本当に操られているかのようだった。
●ソルーナさんの夕霧は人が悪そうだった。
雲居の雁との初恋を実らせようと必死だったころを夕霧のイメージとして持ってると「君、いつの間にそんなにタチが悪くなったんだい…」って感じ。
今作の夕霧は政治家なんだよね。それも閨閥で権勢を高めていく時代の。
ところで息子2人がもりえとマギー。
2人ともでかいけど顔似てないなぁ…、とかどうでもいいことを思いながら見てたw
●小宰相の君のあいあい。
魔性めいたところとかわいらしいところのバランスがいい。
宮中では貴族ではないから回りからは少し浮いた感じの演技をしてて、そのさじ加減がいいなぁと思いながら見てた。
宇治の傀儡子の芸が終わっての「…それじゃ、私は行かないと」あたりはどことなくかわいかった。
自分のホームである宇治で本来の自分に戻ってる、という気楽さなのかな。
●ヒロイン・浮舟のしずくは可憐だった。
はかなげでいじらしい。
歌は覚悟して行ったんだけど、特別気に障ることはありませんでした。
演技も同様。声がはっきりしない、ってこともなかったし。
でも、純娘役なヒロインだけにあんまり印象に残らなかったなぁ…。
ましてや入水する場面(と言っても、人づてに聞くだけ)は例の女一の宮のシーンの後だったからインパクトに欠けた。
女一の宮の話の方が私には衝撃的だったからさ…。
あ、浮舟の後ろから匂宮が覆いかぶさるようにして琴を弾く場面はよかった。
すごく色っぽかったですよ。
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