『39 Steps』感想・2

雪組公演感想,雪組,専科

4月25日にダブル観劇した雪組バウ『39 Steps』のよかったところ。

『39 Steps』は生オケで、セットの下の方に楽団の皆さんがいらっしゃる。第一幕も第二幕も開演3分前くらいから素敵な音楽が流れる。
最初から舞台として設定してあるミュージックホールの雰囲気に浸れます。
(ただ、開演前だからいいっちゃいいんだけどずっとおしゃべり続けてる方もいて音楽に浸らせてくれえええとなるのであった)

実質ヒロイン・アリス役のひまりちゃん、元々ダンサーで芝居上手かったけどお歌も上手くなって。
「39 Steps」の謎を解きながらロンドンの時計塔の振りをする男役の周りをくるくる回るところ、ターンが綺麗だった。

なお、物語のカギとなる「39 Steps」の意味は原作と宝塚版ではまったく違ってます。
原作と宝塚版では違ってるけど、宝塚にふさわしい面白い改変だと思う。

ダンサーのひとり、ケイト役の星沢さんが可愛い。ぷんすこした顔も可愛い。
ちょっと元宙組のうらら様を思い出した。

芝居の序盤でカチャ・ハネーに声をかけてスッとバックに戻る「常連客の男」にわさんの加減が上手くてさすがー!と思うなどした。

しゃんたんかっこよかったー!色気も増してきたわ。でも狙いすぎてない感じがいい。
芝居もショーも目を引くし実力がある。

若手の多い舞台の中で、よっしーの安定感はありがたい。
ショーでは若手男役8人での客席降りがあり、非常に初々しかったのですが、よっしーだけは堂々とした風格があった。

この方、オペラで見てるとめちゃくちゃ目が合い、うーむ視線で女を殺してくるとはさすが反社の雪組で悪役育ち……!と思うなどした。(ほんとに目が合ってたかは知らん)
いつもチンピラとか爆弾魔とかやりがちですが、今回の芝居も悪役です。
かのゆり、しゃんたん、よっしーとでっかい男役が悪役で見た目はかっこいい。ゆーて中身はお笑い系だけど。

カチャはスマートな男役ぶりの中に笑いをぶっこんでくる。
怪しい中国人の扮装になるのは華僑系だからか。

ショーでは妖艶な女性、マタ・ハリ。
カチャ演じるマタ・ハリをかのゆりとしゃんたんで取り合い、マタ・ハリをバラで打つと花びらが散る演出は美しい。
雪組で赤い薔薇が出たら不幸になる、は健在でした。

さて、前日からスタートしたカチャバウ、最後のご挨拶のときに2人ずつトークが入るようになりました。
テーマは「ワクワクすること」。

トークは上級生順でこの日の11:30公演はにわさんとあすくん。

にわさんはNHKの朝ドラ「虎に翼」。どんなに眠くても朝8時にはこうやって…(這ってテレビの前に行くマネ)と。

あすくんは電灯を消してさあ寝よう、となったときに聴く音楽を探すとき。
ただ、昨日いいと思っても今日は「違うな」となることもあり、ぴったりくる曲を探しはじめて寝れてないこともあるよう。
カチャが「ブルーライト浴びちゃってるじゃん」とツッコミ入れてました。

そして同日の15時回。
ゆきのちゃんのワクワクすることは小さいもの(ミニチュア)を使っての国づくり。そしてそれを写真に撮る。

今まで周りに理解されなかったのだけど、今回退団者の天音さんと同じ趣味とわかって、どうしてもっと早く出会わなかったのかと…! と下手側で2人で手を振り合ってキャッキャしてました。
なんて可愛い空間。

そしてかのゆりのワクワクするもの。

宝塚に入る前からレミゼが好きすぎるかのゆり。1人で全部演じられるほど。
最近レミゼ熱が再燃し、ウォーミングアップのときに音楽をかけて泣いたりしてるらしい。

……それほど宝塚でやらないレミゼが好きなのに退団しないのが不思議である。
(退団してほしいわけではない)
前回のカチャバウのトークのときも同じようなことを思ったなぁ。

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