令和4年夏休み文楽特別公演みてきた

2022-07-25文楽,宝塚以外

久しぶりに国立文楽劇場に行ってきました。
2年ぶりかな。

「令和4年夏休み文楽特別公演」の第3部 【サマーレイトショー】、17時30分からの開演です。
本当は『心中・恋の大和路』をDCでやっていることもあって第2部の「心中天網島」も観たかったんですが、13時30分からだと宝塚の観劇とかぶってしまうので地方民としては断念せざるを得ないのがつらいところ。

展示だけは楽しませていただきました。

第3部 【サマーレイトショー】 午後5時30分開演
花上野誉碑(はなのうえのほまれのいしぶみ)
 志渡寺の段

四代鶴澤重造=作曲
紅葉狩(もみじがり)

今回の演目、「花上野誉碑(はなのうえのほまれのいしぶみ) 志渡寺の段」はほんと文楽だな―――!!(笑)と。
ツッコミ入れたくなる超展開がさすがの文楽です。
褒めてんだかけなしてんだかわかりませんが、植え爺とか皆殺しの谷のトンチキが好きな人は文楽も見たらいいと思うよ。

物語の展開はともかく、文楽は私にとって耳の幸福です。
聞いていて気持ちいい。
三味線の音も太夫さんの言葉も心地よい。

あと文楽劇場ってゆったりしてて、椅子も座りやすいのがポイント高いです。
お値段も手ごろだし。
(約3時間半、2等席だったので3,300円)

「紅葉狩(もみじがり)」は『刀剣乱舞』コラボということで、人形の展示がされていました。

まぁこの人形が舞台に出ることはないんですが……。
撮影の列ができていてすごかったです。
『刀剣乱舞』をほとんど知らないのに私も並んでみた(笑)。

「紅葉狩」は平維茂が姫君に化けた鬼を退治する話。
その退治する際に使われる刀が「名剣 小烏丸」なんですね。

「紅葉狩(もみじがり)」の始まる前、大量の楽器や見台が運び込まれるのを見てテンション上がりましたね。
三味線だけじゃなくお琴もある。

幕を開けてみれば三味線弾き5名、太夫さん5名で華やか、大迫力でした。(お琴も三味線の方が兼任)
人が多いから声の重なり、音曲の厚みが段違いなのよ。
音声の響きがすごい、幸せの累乗。

良いのは人形遣いも。
お姫様が酒の肴にと舞を踊る場面があるんですが、その動きが本当に見事で。
2枚扇を美しく使って、要返しとかの技もあるのかな? 見惚れるような踊りでした。

お姫様が鬼になっての動き、けれん味もまた最高です。
雷がなってヒュードロドロなところも楽しい。毛振りもするよ。

これは見たほうがいいです。絶対見た方がいい。
おすすめです。

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