2023年『レビュー 春のおどり』感想・1

OSK

大阪松竹座で上演中の『レビュー 春のおどり』を観てきました。
初日含む2月4日(土)11時公演と15時公演です。

松竹座、建物外観がかっこよすぎて好きよ。

昨年OSKもめでたく100周年を迎え、今年は大阪松竹座が開場100周年ということでこれまたおめでたい。
さらには先日、今年秋のNHK朝ドラ『ブギウギ』に翼くんの出演が発表されてめでたさに輪がかかる。
『ブギウギ』の主人公自体がOSK出身の笠置シヅ子さんをモデルにしているらしく、OSKの知名度も上がりそうです。

さて、2023年の『レビュー 春のおどり』。
第1部ミュージカル・アクト『レ・フェスティバル』
第2部『未来への扉~Go to the future~』
作・演出・振付は共に上島雪夫先生。

洋物ミュージカルの第1部、20分間の休憩後に洋物ショーの第2部で、休憩込みでトータル2時間弱です。

第1部は『ロシュフォールの恋人たち』にオマージュを捧げたミュージカル作品、らしいです。
『ロシュフォールの恋人たち』を観たことがないのでその辺は判断つかないけど、うっすら聞いたことがある音楽は似てました。
あと今ウィキで読んでるストーリーで「なるほど~」となっている。
姉役の舞美さんが音楽家を、妹役の千咲さんがバレリーナをって逆やろと思ってたのも、大元の芝居どおりなのね。

音楽やダンス、出演者は素敵だったけど、作品自体はもうちょっとなんとか……。
もうちょっと、起伏があったりするといいのかなぁ。あと衣装な。
1時間程度で収めないといけないという制約上か、役の設定が設定のまま終わってる感じもある。でもこれは原作オマージュである以上、ある程度仕方ないのかな。

「ミュージカル」と思わずに、通し役のあるショーくらいに思ってたほうがいいかと。

第2部のショーはとても楽しかった。
最初のボレロから白燕尾も黒燕尾もドレスの娘役ダンスもバレエもヒップホップもチアのラインダンスもどれも素敵で。
上級生の扱いとか、宝塚との違いもいろいろ含めて面白かった。
あーーーーー楽しかったなぁ!!

特に好きなのはロックな「白鳥の湖」の黒燕尾と娘役のダンスです。

しかしだな。
娘役ながらキレキレすぎるダンスと強すぎる目力で大好きすぎる碧輝来ちゃん。
舞台には娘役で出てるのに、発売されたブロマイドは2枚とも男役姿という衝撃で脳みその3割くらい持ってかれましたわ……。

えっと、これを最後に転向するんかな。
ふつうに似合うと思うけど。
ていうか、脳内で「OSKの女版あまと」と呼んでたのに(星組の天飛くんにめちゃくちゃ似てるのよ、顔とかダンスとか)、「女版」じゃなくなってしまう。

いや、でもブロマイド(買った。サイン色紙も注文してみた)もイケメンだったし、娘役やってても押し出し強くてキザれる顔してたしなんの問題もないな。
いちおう驚いたけど、芸名とか芸風が娘役ぽくなさすぎて「なんで娘役やってんですか?」とツッコミたい感じのお人だったからなぁ……。
今回も「娘役の表情してねぇ!」とときどきつっこみながら拝見しておりましたわ。
はい、転向後も楽しみにしてます。
(とかいって、男役なのはブロマイドだけってオチはないよね?)

新しく出る『FACE』(OSK版宝塚おとめみたいな本)には男役で出てるのかな。
ううう、早く見たい。気になりすぎる。
(なのに松竹座に行くのはこの日だけっていうね)

あ、今回99期生が舞台実習生として出演もしてました。
宝塚でいえば本科生の皆さん、男役1名と娘役6名です。
研修所の発表会も観たからちょっと思い入れがある。
OSKは試験結果その他によっては全員が入団するとは限らないんだっけ?
皆素敵な舞台人になってくれるといいな。

パレードでは白いドレス姿の長身男役さん・奏叶くんが涙ぐんでるのが見えました。

締めの「桜咲く国」の前にトップスター・楊さんのご挨拶があります。

「寒い日が続きますが皆様お変わりございませんか?大丈夫ですか?大丈夫だからいらして下さったんですよね、申し訳ございません」なご挨拶がとっても楊さんでした。

また、翼くんのテレビ出演にも触れてました。
午後の公演では「かれが橘アオイ役の翼和希です!」との紹介も。

テレビ出演もきっかけとして、華も実もあるOSK日本歌劇団が盛り上がっていきますように。

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Posted by ゆきたろ