雪組トップ娘役・夢白ちゃんの退団が発表されました。
咲ちゃんとあーさの2人の相手役を務めた美しいトップ娘役。
大劇場の作数は、咲ちゃんと3作、あーさと2作の合計5作の予定です。
ミュージック・サロンの開催も発表されてたし、相手役は2人目だしで、ほぼ予想されていた退団ではあります。
それでも「ミュージック・サロンはトップ娘役としての折り返し地点かもしれない」という可能性に夢を見てたのですよね。
MSをした娘役が必ずしもすぐに卒業するわけではないし……と。まぁ、ダメでしたが。
何度か書いてますが、私は夢白ちゃんは稀代の娘役になれる器、と思っているのですよ。
ただ上手いだけでも、華やかなだけでも、可愛いだけでもない。
男役の隣にいれば男役の格を上げ、娘役を率いることも、ひとりで主役然と存在することもできる。
今の宝塚ではやや小柄なのに、圧倒的にヒロインが似合う。衆に埋もれない。この人がヒロインだとわかる存在感。
娘役らしい役だけでなく、宝塚の枠すら超えそうな役も似合う。
硬軟どちらも、清い役も汚れも、そしてダークヒロインであってもどこか宝塚のヒロインにふさわしい透明感がある。
そういう役幅の広さが魅力的で、どんな作品でも、夢白ちゃんがヒロインを務めるなら面白いものが見られるに違いないと信頼できる役者でした。
全ての芝居を観ているわけではないのですが、特に好きだったのはこの3つですね。
・『リッツ・ホテルくらいに大きなダイヤモンド』キスミン
・『FLYING SAPA-フライング サパ-』イエレナ
・『BONNIE & CLYDE』ボニー・パーカー
芝居だけでなく、ショーでも存在感と華があるのが素敵。
真ん中にふさわしく、正統派ではないかもしれないけど、今の時代にあったプリンセス。
宝塚歌劇は世間に比べるとだいぶレトロではありますが、そんな宝塚に時代の息吹を与えてくれるトップ娘役でした。
とにかく好きすぎる娘役で、「夢白様」と様付けしたいくらいだったので、たったの大劇場5作で去っていくのがさみしいです。
もっともっとみたかった。
なんなら、まだまだ残ってあがちんと組んでほしいくらいだった。実際にそうなったら「いつまでやるの?」っていろいろ言われたかもしれないけどさ。
あがちんととまではいかなくても、もう1作、代表作になるような、世間へのアピールが効きそうな作品のヒロインをやってほしかったなぁ。
『エリザベート』のシシィもいいけど、『スカピン』のマルグリットもとっても似合いそう。
ああ、まだまだ観たかったなぁ。
まずはミューサロ『AYA祭り!!』が、ちゃんとライブ配信で見られますように。
雪組トップ娘役・夢白あや 退団会見のお知らせ
2025.06.23
雪組トップ娘役・夢白あやが、2026年2月22日の東京宝塚劇場公演 ミュージカル・ロマン『ボー・ブランメル~美しすぎた男~』、プレジャー・ステージ『Prayer~祈り~』の千秋楽をもって退団することとなり、2025年6月24日(火)に記者会見を行います。
なお、会見の内容はあらためてお知らせいたします。
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