『柳生忍法帖』感想・3

星組公演感想,星組

ものすごく今さらですが、星組『柳生忍法帖』感想の続きを書きます。
大劇場で2回観て、ムラ楽と東京楽を配信で見た……はず……。(時間が経ってるので記憶あやふや)

会津七本槍の方々について

七本槍のみなさんは助け合わない。
2人で出てきても「高みの見物」とばかりにもう一人が戦うのを見ていて、やられて初めてびびる……みたいな。
互いのエモノには手を出さないのが男ゆえ?
「何人いてもしょせん相手は女だし」くらいに思ってるのもあるだろうな。

物語的には、かなりの割合で娘たち以外にやられてる七本槍というのもツッコミどころかもしれん。
敵討ちじゃなかったんか!?

・拳法使い(=鷲ノ巣廉助)あかさん、それは妖術なのか?
生で観たとき、息を吐きながらひとりでポーズを決めてるのはちょっとシュールでどうしようかと思いました。

ていうか、拳法はどうしても笑ってしまう。あれ、笑っていいところですか?たぶん違うと思ってこらえたんですが。
客席に向かって「シャーッ」とやってるところ、ライブ配信ではカメラを外してたのが愛かもしれません。

・ぴーすけ(=平賀孫兵衛)は芯からねじ曲がってそうな雰囲気を出しててすごい。
白目が効いてる。
顔色的に、ヴェローナからやってきた人っぽさがある。ああいう人いたよね、ヴェローナの赤チームに。

ぴーすけさんはまさかの最初にやられる係で「もう終わり!?」って呆然としたよね。

ヴェローナからきてそうなのに、死んでからの銀橋での踊りがうまいぴーすけ。
日舞得意だったりする?

・きわみくん(=香炉銀四郎)は『アナザーワールド』の桃太郎を思い出した。
でもちゃんと悪い美少年だったなー。
きわみくんにナンパされたと思ったらエロ爺に差し出されたゆりちゃんはお気の毒です。

・なんでさりお(=大道寺鉄斎)はずっと柵を支えてるの?
下ろせばよくない? ⇐たぶん9割以上の人が持った疑問

・きゃなえさん(=具足丈之進)が娘っ子や小さい子たちを盾にする悪逆非道ぶりで、おかげでほかのメンバー(せおっちとか)の酷さが霞むわーーーーーー。

・せおっち(=漆戸虹七郎)、脚の腱を斬られた割にけっこう動けるな……。
これも日ごろの訓練のたまものなのか。

オレキザキ氏の話

オレキザキのバカ殿(=加藤明成)ぶりの巧みさが素晴らしかったですね!

ムラよりも東京でオレキザキ氏のバカ殿のまぬけな表情がパワーアップしてるなあ

東京千秋楽では草履をもらう殿が「115回目だよぉ」とアドリブ入れておいででした。
笑った。

東京楽の多聞坊

東京千秋楽、祭礼の踊りで思いっきり十兵衛にウィンクする多聞坊あまとと、笑ってる十兵衛こっちゃんがばっちり映りました。

それを見てつい「多聞坊……お前……、前髪を残してるのはやはりアレか」って思わずにいられなかったよね。
ええとその、衆道的な。

とりあえず前髪を残しておけば、憧れの十兵衛様を念兄として衆道の契りを交わせるかもしれんからな。
思いっきり少年マンガな天飛・多聞坊にどこまで衆道の知識があるかは怪しいが。
でも十兵衛先生はつれないので、堀一族の女たち同様に適当にあしらってくれると思うわ。

その他いろいろ

・若い日の愛ちゃん銅伯の凛々しい美しさが素晴らしかった。
いい主君ぶりですよね。

・朝水パイセンの父上の美しさもほれぼれする。
十兵衛が逃げ隠れする厳しさも感じるのがいいところ。

・十兵衛が「女たちを見捨ててなんの武士道」というあたりのなこちゃんゆらの表情が好き。
十兵衛のセリフに心が動き惹かれるのがよくわかる。
ライブでカメラを絞ってたから、なにも知らずに現地で観たときよりも配信のほうがわかりやすかった。

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