OSK日本歌劇団のたけふ菊人形公演『第44回 たけふレビュー DREAM SCAPE』10月20日(日)10時公演と14時公演の感想の続き。
劇団員さんが客席から登場。
紫と黒の衣装で羽根のようなマントのようなものをひらひらさせるのはヴァンパイアのイメージかな。
天輝くんのダークな色気に似合う。
南星くん、まだ若いのに2番手らしいオーラ出してるのすごいな。
プロローグの総踊りに男役だけのダンスのあとは、娘役さんのターン。
キラキラ推しは娘役さん5人が客席からの登場。
アラレちゃんのような眼鏡のありすちゃんが可愛い。
5人がそれぞれ自分の推しを紹介するのに、男役たちの好きな言葉を言うのが面白い。
こういうので、まだまだ若い劇団員さんへの興味につながるんですよね。
「不撓不屈、因果応報、直往邁進」……因果応報を好きな言葉にするの珍しいよ、天輝くん。
推し争いをしている中、「みな星」(南星)に対して「天の川、流星群よ」(天輝)と返すの上手いな。
アニメ声でキャラ立ちしてくる雪妃さん。
ザ・妖精なありすちゃんや桜乃ちゃんに対し、ものすごくリアルな女性味が強いなと感じるのが羽那さん。
ぎっしり筋肉が詰まった感じのするボディに、湧き上がる血や感情を思わせる雰囲気。
このキラキラ推しの場面も「いるわ……こういう先輩、きっと職場にいるわ……」(うちの職場にはいません)と思ってしまうリアルな感じがある。
すごくOSKっぽい。(勝手なイメージ)
この推しの場面、あらかじめ知識として持っててよかった。
知らずに見てたら初見で呆然としたと思う。面白いけども。
いやしかし、どんなかっこいい男役がでてきたとしてもそれまでのご贔屓……じゃなくて推しからぽいっと乗り換えるの難しくないか!?
私だったら同時並行して推すと思う。なんか、心変わりがそれまでの推しに申し訳ない気持ちもあるし。
でもそのへんは人によるか。宝塚のFCなんて複数会への入会NGだし、会を移るならどこかで見切らないといけないもんね。
赤い薔薇をもって客席で歌う天輝くん。
私が観た回は男性がもらってましたね。
ほんとにこの公演、通路席はおいしい。
NHK大河ドラマネタは、昔OSKがたけふ公演で芝居をやってた時は恒例でしたね。
「たけふレビュー」とレビューメインになってからはご無沙汰でしたが、今は『光る君へ』で沸くたけふサービス(なんせ紫式部がやってきた越前ですから)で入ってるのでした。
しかし、光源氏(天輝くん)と紫式部(唯城ちゃん)が会話して、光源氏が「穏やかに暮らしたかった」と発言し、しかも2人ともけっこうな謎衣装で……というぶっとびぶり。
いや、このぶっとんだ感じが昔の武生公演を思い出さなくもない。
しかし、そこから2人の対決が始まり、その対決が「動物探偵」という物まねの動物あてクイズってなに(笑)
光源氏と紫式部の周囲にわらわらいる「小町」たちが毎回2人選ばれ動物の真似をし、光源氏と紫式部のどちらが先に当てるかで対決。なんでやねん。
客席参加型で「動物たんてーい」なのはちょっと楽しかった。
難しいダンスの振りをやるのは苦手なので、これくらいの難易度だとありがたいな。
光源氏の天輝くんは、あのホストっぽい顔で「よかったーよかったー負けがずっと続いてたんですよー」みたいなことを心底ほっとした顔で言い、ギャップがすごかった。
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