『たけふレビュー Blooming!』感想・3

OSK日本歌劇団のたけふ菊人形公演『第45回 たけふレビュー Blooming!』3回観ての感想です。
前に出したのとかぶりますが、その点はご容赦を。

第1章 春

開演5分前から鳥の声がする。
世界が作られていく時間ですね。

暗転の中、上手扉から華蓮さんが登場、踊りながら上手センター通路をとおって本舞台に。
ソロでのダンスがものすごくキレイ。
私、これを見ながらすでに泣いてます、早えーよ。
あまりに美しいものを見ると泣けるんです。

指先まで神経を使ったダンスの技術が確かなのはもちろんとして、手足が長くて優美。
娘役にしては長身なほうですよね。
そのスタイルの良さが力としての美になっているのでしょう。

紗幕が上がって舞台の照明が着き、花々の踊りに。
衣装は下級生娘役4人は淡いグリーン、他は淡いピンク。
その背後から登場する主演の椿くん。
ゴールド衣装で額からは触角がぴょっと生えてます。
相手役の琴海さんもゴールド衣装で触角が生えてますが、触角は少しふんわりしてます。
女の子だから?

主演の椿くんの王道王子様オーラは健在で、かつ端々までの視線なども抜け目なし。
かっこいいですわぁ。

少人数が歌い継ぐメドレーへ。

京我くんのときだったかな、純果さんのリズミカルな踊りが好きだわ。
京我くんはウェーブのついた髪を伸ばして、少し桐生さんぽいなと。

千颯くんは、美しさに磨きがかかって、堂々とした存在感に『春のおどり』の経験が生きてる感じがしました。
声がいいですよね。

娘役3人でカノンのように歌う場面も素敵。
よくこんな難しそうなのをキレイに歌えるなぁ。

歌い継ぎの終わりに椿くんがぴゃんと飛び出してくる。
ダンサブルな音楽の切り替わりも「こうきたか!」と楽しい。

ラストに皆でポーズをとるときに琴海さんが遅れて指をひらめかせるのが、蝶が羽を休めたよう。

華蓮さんのジャンプは滞空時間が長すぎる。どんな筋力なんだ。
そして常に美しい。

第2章 梅雨

暗いライトにスパンが光るタイトな衣装。
予想外のアダルトな雰囲気の場面がはじまりました。
アジサイだからふんわりパステルがくると思ってたわ~。

壇上にはシンガーは男役1名に娘役2名。
珠凛さんのお顔が好みすぎる。
3人の大人っぽい歌が、春の景からがらりと変わって飽きさせない。

シンガーの印象が強い琴海さんですが、ダンスも素敵。
和傘を持って登場する娘役さん達のダンスもキレイ。
ももすいちゃんのしなやかさ、好きだわ。たけふにようこそ。

雷雨の椿くんたち登場。
王道男役だわ。
男役になるために生まれたようなビジュアルですが、ダンスもものすごく上手い。
首を横にクッとするところとか、たぶん普通の人はできない動きだよね。
体の使い方や、視線の決め方がすごくかっこいい。

椿くんは舞台上手側から出てくるんですが、席が上手センター通路あたりだと出る際の視線がバシッときます。
つい叫びそうになるくらいしびれます、かっこよさにやられます。
なので椿くんの視線をガツッと浴びたい方にこの席おすすめです。

男役4人は黒銀の衣装で、少しずつデザインが違う。
こういうの大好き。

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