『たけふレビュー Blooming!』感想・2

OSK日本歌劇団のたけふ菊人形公演『第45回 たけふレビュー Blooming!』を観てきました。
10月10日(金)11時公演(初日)、10月13日(月・祝)10時と14時の3回です。
少なくともあと1回(千秋楽)は観る予定。なにか特別な用事ができない限りは行きます。

たけふの座席の話

たけふ公演の座席数は約1,000席。1階席のみです。
宝塚の感覚でいえば、形は横通路のあるバウホール、あるいはシアタードラマシティって感じでしょうか。
ヅカファンはつい「バウホール/ドラマシティ=小さい劇場」と思いがちですが、世の中的には全然そんなことないですからね。広い劇場ですよ。

ここでほぼ連日、たった2日間の休みを除いて約1ヶ月間毎日公演が行われます。
平日は2公演、土日祝日は3公演です。
今回は約50分のショーです。

全部自由席なので、早く来れば最前列や段上がりのセンター以外はだいたいなんとかなるんじゃないかな。
ちなみに私は開演30分前(開場時間)に列に並んで、3回とも劇団員さんがとおる通路席をゲットしております。
チケットの日時指定はないので、数回見るならまとめて買っておくとラクです。

1公演の観劇代は2000円なので、土日2日×3公演観ても12,000円。
宝塚のSS席1枚より安いです。
舞台の人数も違うし公演時間も違うので一概に比較するのは間違ってますが、お得なのは間違いないんじゃないかなぁ。

「チケット買ったはいいけど満席で入れないことってないんですか?」と思う方もおられるかもしれませんが、私の覚えてる限り、過去にそんなためしはありません。
『ブギウギ』効果がすごかった年の千秋楽でも、後方席でよければ座れました。さすがに例年よりは混んでてあまり席を選べなかったけどね。

あと、これも例年、開幕すぐの今くらいは客の入りはぼちぼちです。
千秋楽に向けて増えてく傾向かな。菊も咲くし。
なので席を選びたいなら10月のうちのほうがいいかと。

聞こえてくる感想と世界観

さて3回観てきたわけですが、3回とも、例年とは終演後のお客さんの反応が違うような気がします。
例年は「楽しかった」「キレイだった」みたいな感じなのに、今年はため息つきながら「すごいね……」って。

お祭りとかショーとかではなく、芸術作品を見ました、という感じなんです。

でもなんとなくわかります。
今回のレビューは、舞台で完結している感じ。
いろんな景を盛り込んでるけれど、世界観がきっちりしてるんです。

開演5分前から鳥のさざめきが聞こえ、蝶と花々の踊りが四季の移ろいの中に描かれる。

あと、トークコーナーがないんですよね。
主演の椿くんがお客さんに声をかけたり劇団員さんが客席降りしてくれたりはあるものの、フリートークのような劇団員さんの「素」を感じさせる場面がない。
パレードでも劇団員の名前をコールしたりしない。

ラストに「桜咲く国」もあるけど、その前に「本日はありがとうございました。」的なご挨拶もない。
パレード後にいったん幕が下りて、客席のアンコールの拍手で幕が上がり、そのままスッと「桜咲く国」が披露される。予告ゼロ。

とことん、劇団員の「中の人」の部分を排除してる作りといいましょうか。

それゆえに、たけふおなじみの親しみやすいOSK劇団員さんによる秋の恒例行事、というところからは距離があって、ひとつの舞台作品の趣が強くなったのかなぁ。

公演プログラム

公演プログラムはもちろん買いました。初日に出ててありがたかった。1冊1500円です。
15名の出演者の写真が大きく出ていて、どれも今回のために用意されたものなのかな。衣装もポーズも決まってます。

そして出番表、主題歌、稽古場写真、さらに「たけふレビューPR活動!」と題された、椿くん、琴海さん、華蓮さんが日本各地(主に西日本ですが)を回ってこの菊人形公演のPRをしたときの様子が出ています。
訪問先一覧に気が遠くなりそうですよ……ほんとお疲れ様です。

ちょっと残念だったのは、主演コンビ(椿くん、琴海さん)以外はコメントとプロフィールが載ってなかったこと。
何年目で、誰と同期でとか知りたくなるんですよ、オタクのサガとして。
あと一言コメントで人となりを知れるかな……とか。

その代わりにというわけではないでしょうが、会場のモギリのところにこんなのができてました。
(初日はなかったような……?)

主演の椿くんのと、今回ドはまりした華蓮さんのを置いときます。

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