
OSK日本歌劇団のたけふ菊人形公演『第45回 たけふレビュー Blooming!』を観てきました。
主演は椿くん。
作・演出は麻咲梨乃先生。今ごろ知りましたが、麻咲先生も宝塚62期OG(当時のお名前は正規煌さん……まさきの読みが同じ)だったんですね。⇒コレ
観たのは10月10日(金)11時公演、初日です。
いちおう地元だけど、平日だし、初日公演を観たのたぶん初めてだわ。
(ちなみに初日といっても特別なことはない)
25/10/10~11/9第45回たけふレビュー(9/5出演者変更) | OSK日本歌劇団
椿くん主演の『Blooming!』は、プログラムの麻咲先生によれば「美しい季節の移り変わりを軸に、舞台に咲く花々の饗宴」です。
春から始まり、紫陽花の咲く梅雨、暑い夏、秋を経て冬を迎え、再び春が巡る。
作りとしてはオーソドックスですが、予想を裏切られる場面もあり、またパフォーマンスの素晴らしさに圧倒される約50分でした。
まだ1回しか観てませんが、ざっくりと感想を残しておきます。
人の見間違いなどあったらすいません。
1章 春
最初の「春」はプロローグ的なところ。
客席通路から一人で登場する華蓮さん。
上手センター通路をとおって舞台へ。
スターさんの歌い継ぎがまさに咲き誇る花。あらゆる花のていで、絢爛。
主演コンビの椿くんと琴海さんは金の蝶。あたまにちょうちょの触覚もついてます。
この時点で、華蓮さんのダンスが美しすぎて涙がこぼれかけた。
美しいものを見ると涙が出ることがあるって『星逢一夜』でもゆうみちゃんが言っておられたではないですか、それですよ。
視界が妨げられるのがイヤで必死でこらえました。
華蓮さんは今回のポスターでは娘役2番手か別格かというポジで映ってるのに、2021年入団(5年目)で学年的にはまだお若いんですね。
手足が長くてスタイルもいいしダンスもとても上手いし。
何人か娘役さんを抜いての位置なのか。びっくりした。
第2章 梅雨
アジサイ(娘役)と雨(歌メンバー)と雷雨(男役)。
アジサイの場面があるとプログラムで知って、岡田センセイのロマンチック・レビュー的なものを想像してたので予想を大きく裏切られました。
ふわふわパステルじゃない。
うまくいえませんが、暗くてギラギラビカビカしてます。こうきたか!
琴海さんのソロ歌が強くてかっこいい。
雷雨の踊りの椿くんの目で殺せる男役ぶりはいいなぁ。
黒とシルバーの衣装が似合う。
椿くんといったらこれよねー。
第3章 夏
ラテンです。
娘役さんはダルマにスカート。
これも華蓮さんだと思うんだけど、ラテンのところのセンターあたり、ダルマにつけたスカートの振りが上手くて。
OSKの娘役さんみんなダンスが上手いのに、布の捌き方が格別で。スカートが生きているようってこういうのを言うんだな。
途中からだったかな、椿くんたち劇団員さんたちも客席から登場。
椿くんは下手から入って下手センター通路へいったん進み、戻って上手通路をとおって本舞台に。
たまたま上手通路席取ってたのでタッチしていただきました。ありがとーーーーー!
そして武生公演恒例のやんしき節。
やんしきは客席参加型。でもめちゃくちゃ簡単。
「やんしきやん、やんしきやんやん!」で手を叩きます。
舞台上の椿くんが励ましてくれ、通路の劇団員さんが褒めてくれます。
「難しい?そうでもない?」と聞かれて、本当に難しくなかったのってすごい。客席参加型はいつもこのくらいの難易度であってほしい。
そして京我くんセンターのロケット。
スピード感があってかっこいい。
第4章 秋
秋は主演コンビ椿くんと琴海さんのデュエットダンス。
大人っぽい雰囲気です。
第5章 冬
戦いや葛藤の場面。
全身を使ったアグレッシブなダンス。
ものすごい勢いでダンスして、でも歌って……劇団員さんたちの体力とメンタルってすごいわ。
今年は千秋楽にカニ解禁が間に合うので食べて帰ってほしい。
第6章~第7章 春
ここでだったと思うんだけど、椿くんと琴海さんのデュエットダンスは、クリムトの絵とかバレエリュスを想起しました。衣装はピンクなのに。
(同意は求めない)
そしてふたたび華蓮さんのダンス。
手足が伸びやかで所作が美しくて、表現力というのはこういうのを言うのかなと。
そして花が咲き誇る春に。劇団員さんたちによるパレード。
ラストはおなじみ「桜咲く国」。
ちゃんとミニパラソルを持っていきましたとも。
どこまでも濃密で素晴らしいレビューショーでした。
11月初めまでほぼ毎日公演してますので、よろしければぜひ。
1回2,000円という破格値で、自由席なので早くいけば最前列や通路席にも座れます。


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