『Sweet Little Rock ‘n’ Roll』を見たんだ・2

雪組公演感想,雪組

ライブ配信で見た縣バウ『Sweet Little Rock ‘n’ Roll』の話。

千秋楽のご挨拶と夢白トーク

千秋楽ということで、フィナーレのあとにご挨拶がありました。
まずは公演の長である雪組組長・にわさんのご挨拶。
星組さんちゃん、そしてこの公演に出ているあみちゃんの月組への組替えにも触れます。

ああ、来ちゃったか……! という気持ちになりました。
この公演が終わるということはあみちゃんの月組異動が差し迫るということですから。

組替えするあみちゃんからのご挨拶もありました。
目が潤んでたと思いますが、やはりしっかり者です。

主役であるあがちんからのご挨拶ももちろんありました。
さまざまな方面への感謝を述べていた中に、「こんなにも縣千を受け止めてくれる作品を作ってくれる先生方」みたいな言葉があった気がします。
あがちんは芸術家肌とも言われ、フリーダム縣なイメージもあるようですよね。
(さほど私はフリーダム感をおぼえていないのだが……)
いろんな方向に全力で驀進していくあがちんが自身を受け止めてもらえていると感じているようで「よかったねぇ」という気持ちに。

私はこの千秋楽配信しか見ていないのですが、どうやら毎回2人の出演者のトークコーナーがあったっぽいですね。

この回の担当者の1人、夢白ちゃんからのお話では、

「千秋楽の幕が開いたこと、嬉しい気持ちでいっぱいです」
「今日をもってハイスクールを卒業するのがさみしい」
「ビリーというかけがえのない存在に気づかせてもらえた」

というようなことを言っていたかな。
シンディー夢白ちゃんがビリーの話をしたときにあがちんが手でハートを作って胸の前で動かしてました。
ほんと君ら仲いいな!!

あみちゃんへのサプライズ

通常ならあみちゃんからも一言……という流れだったんですが、ここでサプライズ。

出演者全員で劇中のセリフを使って組替えするあみちゃんを囲み、励まします。

「だれにも自分の力だけでは動かせない壁がある」みたいなことから話し出したのはにわさん組長だったかな。
みんなで「レッツゴーロバート」と応援するのも泣ける。

カップルとして組んだはばまいメアリーとは
「でも無茶な真似はしないで」
「しない、頼まれたってするもんか」とはばまいを抱きしめておいででした。

これは作・演出の中村Aセンセイによるアイデアだったそうです。

サプライズを受けてのあみちゃんは「こんなに温かい愛をいただいていいのかなというくらい」と。

実はこの日、クリスマスにメアリー=はばまいちゃんががくれたネクタイピンを衣装につけてきたのだそうです。
2人のクリスマスプレゼントのやりとりを稽古場の下手端でしていたところ、それを見ていた組長がピアノでクリスマスソングを弾いてくれたのだとか。
にわさん、楽しい人すぎる……。

あがちん(縣)⇒あみちゃん(彩海)へ

ふたたびあがちんのご挨拶に戻ります。

「雪組全員であみちゃんを見送ることができませんでした」

組替えの発表って急らしいですよね。
大劇場公演中か、せめて東京楽前かに分かっていたら全員で見送ることもできたんですけど。
それでも、バウ公演が無事に千秋楽まで行われてバウ組(&配信で見ている雪組生)で見送れたのが救いでしょうか。

「あみちゃんなら大丈夫だとわかっているけれど頑張りすぎないで。
今までありがとう」

とあがちんからあみちゃんへ。たしかハグも込みで。
あがあみは雪組の路線1期違いというだけでなく、音校時代から縁が深いんですよね。
なにしろお掃除場所が2人とも講堂の機械分担。ということは、あがちんがあみちゃんを指導していたということです。なまじの予科本科とはわけが違う、特別な関係です。
あみちゃんのしっかり者ぶりは音校時代から知り尽くしてたんだろうなぁ。

思いのほか二人の関係性が縣⇒あみで、あみちゃんだってうるうるしてるけどもはやあがちんを支えるモードに入ってたような。
しっかり者下級生っていいですよね……(萌え的な意味で)。

ご挨拶のときは雪組生もみんな泣いていて、青春でした。

何度かのカーテンコール~どっせいとヴィクトリー

カーテンコールは何度か行われ、そのたびあがちんからのご挨拶などが行われました。

「夢白ちゃんも言っていましたが卒業式の気分。
あっという間に終わってしまった、でも最後まで駆け抜けたいと葛藤の日々だった」

「本当に幸せな時間をありがとうございました」

葛藤するのはもちろんあみちゃんからの別れもあるし、大好きな公演をずっとやっていたいという気持ちもあっただろうし。
それに東では咲ちゃん主演の『ODYSSEY(オデッセイ)』が公演中止になってしまったこともあり、バウだって先は分からない……ということもあったでしょう。

再びのカテコでは「どっせい」を。
だいもんから代がわりしても、雪組のどっせいは引き継がれていくのか……?

「私どっせいの説明がすこぶる下手なのですが」
「皆さんは(どっせいを)消音でお願いします」

どっせいの説明をするあがちんの語彙セレクトは、やや独特ね。

どっせいには、花組ポーズみたいな決まった型はないっぽい。
なので、どっせいの掛け声とともに雪組生は思い思いのポーズを取っていました。
全体的には両手を上に押し上げるような動きの人が多かったかな。

再びのカテコでは「ヴィクトリー」をやりましょう、とあがちん。
右手で胸の前に裏ピースを引いてグッド、の動きです。
『Fire Fever』でのあがちんセンターだった若手場面の振りの一つですよね。

「この作品に携わってくださった方のため」
「自分たちのために」
「何万倍の愛情で包んでくださったみなさまのために」
このヴィクトリーをしたいと。

ヴィクトリー、の振りを決めたあといきなり涙腺が決壊したらしく、あがちんが両手で顔を覆ったのにはびっくりしました。
そのときは謎タイミングで泣きだしたと感じたのですが、これまでのいろんな思いが押し寄せたのでしょうか。女子っぽく爆泣きするあがちんは「ちさとちゃん」でした。

大泣きするあがちんの姿に、映り込む雪組下級生娘役すら完全に見守りモードになっていて、ちょっと面白かったです。
もちろんあみちゃんも「よしよし」系になっていて、ほんとあがあみ尊いなとアホみたいな感情でいっぱいになりました。

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