
星組版『銀二貫』のライブ配信を見ました。
つんちゃん主演のバウホール公演、6月27日(土)14:30からの千秋楽です。
※少々腐った話注意※(いつもすいませんね)
この話は主人公・松吉(鶴之輔)とヒロイン・真帆(おてつ)がメインカップルですが、あの、主人(旦さん・和助)と番頭さん(善次郎)がサブカップルということでよろしいですか……?
旦さんが松吉を銀二貫で買ってきたときの善次郎のキィィィっぷりとかさぁ……。
井川屋の番頭を務める善次郎を演じるオレキザキ氏はビジュアル的にはたいそう男っぽい男役なんだけど、今回の番頭はどことなく女っぽいというかなんというか。
「勝手に!うちの金使って!なんやのあんなガキを!」
というノリが、長年連れ添った古女房のやりきれない怒りの匂いがあるんですよね。
ずっといっしょにいるのが「男夫婦」感。お互い、舞台では女性の連れ合いいなさそうだし。銀二貫貯めるために女郎遊びとかしてなさそうだし。
ラストのデュエットソングもねぇ。いっしょに連れ添って、なんなら最後は2人一緒で感があるのよ。
お店は井川屋を繁盛させたやり手の松吉じゃなくて善次郎に譲ると旦さんは言ってるのもまた、ね。
銀二貫を天満宮に奉納するシーンでは2人とも年を取って動きも老人らしさを増して、「お前100までわしゃ99まで」という言葉が浮かびました。
真帆・おてつ/なのちゃん
さて。
『銀二貫』は初演雪組(主演れいこちゃん)、星組版は11年ぶりの再演です。
今回は演出家が鈴木圭氏になりました。なにせ初演の谷センセイがお亡くなりになったので(合掌)。
当然芝居の稽古とかも変わってることでしょう。
演者が変わり、演出家が変わったことでヒロインの真帆がだいぶ見やすくなりました。
初演のくらっちはさ、そもそもが柄違いというのも大きいけど、谷演出の少女ってやたらわざとらしい子ども子どもした演技がつけられがちで、なんか見てて辛いもんがあったんですよね……。
真帆という役はくらっち自身も演技に悩み、また上級生の助言も人によって言うことが違うから大変だったとウワサで聴いております。
再演の真帆のなのちゃんは演技が上手いし可愛いし、でも庶民寄りの可愛さなので町娘がしっくりくる。
火傷痕の特殊メイクも初演よりすごくなってて顔にも入ってたけど、それでもちゃんときれいさは出てるのがさすがである。音校入学前に美少女コンテスト出てたんだっけ。
溌溂とした少女時代を経て、おてつと呼ばれる娘になってからのぐんと大人びた姿も印象的。
芯があり情がある、いいヒロインでした。
松吉・鶴之輔/つんちゃん
主演のつんちゃん演じる松吉は武士の子・鶴之輔から商家の丁稚・松吉になる。
つんちゃんのまっすぐな瞳に気品に武家の子らしさがある。こういう品位は持って生まれたものも大きいでしょう。宝塚のスターとしての貴重な資質ですね。
面長な美貌に青天も似合う。
大人も音を上げるような冬の寒天場を耐える根性も、つんちゃんの松吉ならありそうだった。
つんちゃんは芝居歌がとてもいい。聴かせます。
なのちゃんの芝居が上手いのもあって、つんちゃんの「愛おしい…」の歌が沁み入る。
そして芝居も上手いですよね。
ご挨拶や「星組パッション」でのグダグダっぷりはご愛嬌でしょうか。


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