雪組版『ポーの一族』感想・1

雪組大劇場公演『ポーの一族』7月11日(土)13時からの初日を観てきました。

キャスティングについて

『ポーの一族』は初演は花組で、当時のトップ・みりおが主演でエドガーを演じ、2番手のアランを演じるかれーちゃんが実質相手役、トップ娘役の仙名ちゃんはシーラ、シーラの夫・ポーツネル男爵は瀬戸氏、原作のヒロインポジに近いエドガーの妹・メリーベルは娘2の華ちゃんという変則的な配役でした。

今回の雪組再演版はトップ・あーさがエドガーなのは変わらず、ヒロインポジのメリーベルに新トップ娘役のはばまいちゃんというのはおそらく原作を考えれば順当なところ。ただし、2番手男役のせおっちが演じるのはポーツネル男爵、その妻・シーラは専科のほのかちゃん、そして3番手のあがちんがエドガーと運命をともにするアランなので、こちらも原作からすれば変則的な配役です。

ただし、危惧されていた縣アランを含め、キャスティングはこれでハマっていたと思います。
せおっちの学年を重ねた男役の持つ大きさ、存在感、技術がポーツネル男爵のダンディさと愛の大きさとして現れ、専科異動したほのかちゃんの経験に裏打ちされた所作の美しさと気品と超絶な舞台技術がシーラを人間とは異質な存在として舞台に息づかせていました。

そして縣アラン。
あがちんは入団したときから「成人男性」の雰囲気があり、若手にありがちな子役をした記憶もない。(ありましたっけ?)
それゆえに少女マンガの線の細い「少年」は似合わないのではないか……?というのがおおよそのヅカファンの懸念だったように思います。ですが、それは杞憂でした。

あがちんのアランは、繊細で、傷ついて寄るべない少年。
あーさエドガーとの出会いも運命を感じる。

初演花組の柚香アランは男役同士の相手役に見えました。
しかし、再演雪組の縣アランはヒロインのよう。あーさエドガーへの強い矢印が見えて、依存度と執着心の強いヒロインに見えました。

初演との違い

番手やポジションに応じて、楽曲が足されていました。
きちんとは覚えてませんが、メリーベルやポーツネル男爵の歌が増えていたような。

アランの「願わくば」のメロディが変わっていたり、ほかにもちょこちょことメロディやテンポなどの変化があったような。
シーラの「ゆうるりと」が、記憶の花組版よりゆっくりしてたような。

2番手やヒロインに楽曲が増えるのは宝塚仕様として、あえてその他の楽曲まで曲調その他を変えたのかは謎。変えなくてもよかったと思うけど。

ストーリーの流れは初演花組と同じです。

パレード

パレードの大階段降り。

美穂(エトワール)⇒星沢・諏訪・華純⇒華世・小桜⇒縣⇒瀬央⇒音彩⇒朝美

あーさは雉付きナイアガラ付のトップ大羽根、はばまい、せおっちは大羽根。
エトワールの美穂姐は3人と揃いのベージュゴールドのドレスで、胸元や袖、スカートに薔薇があしらわれた豪華なもの。卒業する美穂姐への愛を感じました。
他のメンバーは羽根なしで、役の衣装です。

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