ライブ配信で見た東京宝塚劇場公演「『ベルサイユのばら』フェルゼン編」の新人公演の感想の続き。
主演・フェルゼン/よっしー
おそらくは雪組104期生のラスト新公を射止めたよっしー。
(来年3月からの雪組公演は、年度替わりをはさんで105期が長になるでしょう)
実力はあるものの、新公ではほぼ路線系の役を務めてこなかったのに、ここにきて新公主演です。嬉しいけどびっくりです。
で、新公。
まず、声が大きい。歌声が画面越しにもガンガンくる。
とくに「ゆけフェルゼン」の歌声が大きくてちょっと面白い。
気合い入ってんなぁ……! いいことです。
ちゃんと気合いだけじゃなく上手いですしね。
上手いのは殺陣も。
スウェーデン王宮の場面での立ち回りも華麗でした。
長身なので、本役・咲ちゃん用の衣装にも着られてしまうことがない。見栄えの良さも大事ですよね。馬車に乗る前のタイを解き上着を脱ぐところはなんかけしからんことを始めそうな雰囲気がありました(笑)。
演技も悪くない。ただ、路線外育ちのためか白くて鷹揚な雰囲気には欠けたかも。今まで新公・本公ともに反社系多かったしな……。
104期文化祭(主演やってた)のときは白い王子様に見えてたので、育て様によってはこれから白くもなれるでしょう。
ベルばら新公の長長さんで主演だったんですね。お疲れ様ー!
ヒロイン・マリー・アントワネット/はなちゃん
こちらも初の新公ヒロイン、マリー・アントワネット役の白綺のはなちゃん。
まず登場時からルリルリしてて、ザ・宝塚の王道ヒロインの雰囲気がありました。
107期首席だけあって、芝居も歌もすごく上手い。美声でもあり、歌は聴かせますね。
しかもダンスもドレス捌きもきれい。
できる娘役さんです。
本役の夢白ちゃんのようなカリスマ性よりも、母性寄りのアントワネットでした。
最後、大階段を上り切ったところでガクっていったのはご愛嬌ですね。
よっしーのご挨拶を見守る華ちゃんの泣き顔がまた美しかったです。
2番手・オスカル/のりぴー
のりぴーのオスカルは、なぜか元月男1のまさおと元花男1のみりおを思い出すオスカルでした。
ビジュアルかしら……?
新公主演経験があるためか、落ち着きのあるオスカルぶりでした。
3番手・アンドレ/かせきょー
経験値でいえばアンドレを演じたかせきょーも。
上背もあり、オスカルを包み込む熱さのあるアンドレでした。
橋の上の場面、あまり蜂の巣にはなってなかったですね。
ベルナール/エンリコ
エンリコのベルナールはどことなく派手さがあるのがいい。
偽『1789』のダンスシーン(正確には2幕の「プロローグB」)、センターを張って踊るのも似合う。
ロザリー/はばまい
本公演とはガラっと違った役どころがきたはばまいちゃん。でもロザリーとジャンヌって実は姉妹なんだっけ。
はばまいのロザリーは持ち味の高貴さを演技でうまく庶民的に見せました。
可憐で強さもあるロザリーです。
プロローグBではキレのあるダンスも見せます。
新公なのでところどころバイトで貴族の女などで出てましたが、やはり目立つし、セリフがなくても演技が的確なんですよね。
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