東京ロミジュリAパターンを見たんだ・1

星組公演感想,星組

5月23日(日)13:30から上演された星組東京宝塚劇場公演『ロミオとジュリエット』をライブ配信で見ました。

星組も無観客での公演配信を2回やりましたが、千秋楽のこの日は有観客公演でした。
画面には白い服のお客さんがたくさんみえて、卒業する生徒さんのファンなのだなと胸が熱くなりました。
宝塚ファンの端くれとしては、ずっと頑張ってこられたジェンヌさんの宝塚人生を、ファンやご家族の方々に華やかに見送ってほしいと思うわけです。
花組(ムラ)でそれが叶わなかっただけに、星組生はそれができてよかった。

さて、Aパターンの公演の感想はそのうち書くとして(いつだ……?)、まずは東京大楽の退団者ご挨拶のメモなど残しておきます。
配信を見ながら印象に残ったところやメモれた分だけです。

《退団者メッセージ》

だいたいムラ楽と同じ感じかな。

・麻倉……3才からクラシックバレエを習う。発表会などで舞台で踊ることの楽しさを感じた。
ずっと星組が大好きだったので星組配属が嬉しかった。
『鈴蘭 ル・ミュゲ』でセリフを貰い、芝居やダンスを上級生にたくさん教えてもらった。

・草薙……中日でベルばら観劇をし宝塚のとりこになった。
中3からバレエ、声楽を習った。

星組配属からは夢の世界で生きる厳しさなどを知ったが、充実した大切な時間となった。

・きらり……3度目の挑戦で音校合格。合格発表の感動は忘れられない。
台湾公演が一番の思い出。
国境を超えて宝塚が愛されていることを肌で感じた。

・桜庭……「宝塚の娘役になりたい」が初めての夢だった。
デビュタントのナタリーでは至らなさもあったがお芝居の中で表現することの楽しさを感じた。
エトワールもし、たくさんの夢をかなえることができ幸せだった。

・隼……幼いことから歌い踊り、人を笑顔にすることが大好きだった。
入団のきっかけとなった『エル・アルコン鷹』の舞台に立てて運命を感じた。

・桜里……ロミジュリは特別な思いのある作品。博多座で見て心奪われた。
星組生としてロミジュリの舞台に立ち、卒業できる奇跡、幸せです。

・拓斗……幼いころから母に連れられて宝塚を見ていた。
幼稚園のときの夢は娘役トップスター。
中3の芸術鑑賞会で男役の華やかな軍服姿に憧れ受験を決意。
楽しいことも辛かった経験もすべてが愛おしい宝物です。

《ご挨拶》

黒紋付きに緑の袴姿で大階段を降りてのご挨拶です。

・麻倉……小さな紅薔薇が髪に
ブーケは紅薔薇に赤いキティちゃんみたいなリボン、少しだけ白の小花

「ぶじに千秋楽を迎えられたことを嬉しく思います。
たくさんの拍手をいただき、温かい宝塚が大好きです。
星組で宝塚で過ごした日々は一生の宝物です」

・草薙……ブーケは白みがかったグリーン多めのやや小ぶりな白薔薇

「宝塚音楽学校の合格発表、初舞台、そして今、このうえない幸せを覚えました。
辛いことは私を何倍も強くしてくれました。
たくさんの経験をさせてくれた宝塚に、支え導いてくれた皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです」

・きらり……くすんだパステルカラーの花の髪飾り
淡いピンクのバラメイン、全体に白っぽいブーケ

「夢を持つことの素晴らしさを宝塚は教えてくれました。
人生の大きな節目に立っている今、私の前には叶えたい夢がたくさん待っています。

今回の公演が中止になってしまったとき、もう2度とお客様の前に立つことができないかもしれないと覚悟しました。
しかし、無事に千秋楽を迎えられた奇跡に感謝します。

こんなときだからこそ宝塚がたくさんの人に届き、希望となりますように」

・桜庭……濃いめのピンク(ワインレッド?)の髪飾り
ワインレッドに染めたカラー、淡いワインレッドのカラー、バラなどのブーケ

「『娘役が大好き』の想いをはぐくみながら生きてきました。
たくさんの皆様の愛に包まれて卒業できて幸せです。

私の大好きな皆さまがこれからも幸せでありますように」

・隼……青薔薇に白の胡蝶蘭、スワロつき

「このような状況下で皆さまの前でご挨拶できること光栄に思っております。

隼玲央として生きてきた人生に一片の悔いもございません」

・桜里……ピンクからワインレッドにかけての髪飾りは桜
しだれ桜のブーケ、土台のような感じで白い大きな花も使われている

「この場所でたくさん笑い沢山泣いて、楽しかった。
涙のあとには何倍にもなって幸せがやってきました。

今日の1週間前祖母が旅立ちました。
祖母がつないでくれた命、輝かせて今ここに立っています。
ばあちゃん、ありがとう。

このような大変な状況下でも足を運んでくださる、拍手をくださるお客様、星組の皆さん、心から感謝したい人がたくさんいる今が幸せです。

桜が散った後にはたくさんの芽吹きがあります。
明日からの人生、桜のようにまっすぐに生きていきます」

・拓斗……大きな白のカサブランカにスワロを飾ったブーケ

「一度きりの人生で宝塚に出会い、青春を駆け抜けてまいりました。
宝塚を、男役を、拓斗れいを卒業する瞬間を皆さまと過ごせたこと、この景色を一生忘れません」

どの退団者のご挨拶も晴れやかで素晴らしいものでしたが、ムラ同様、桜里さんのご挨拶は特に印象に残りました。
1週間前におばあさまが亡くなられたのね。
元よりタカラジェンヌは大切な人の死にもなかなか立ち会えない職業で、しかもこのコロナ禍にあっては……。
ご卒業を迎えた桜里さん、大切なおばあさまのお送りをこれからゆっくりされるのでしょうか。

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