『ROBIN THE HERO』感想・3

雪組大劇場公演『ROBIN THE HERO』、現地で3回、ライブ配信で1回観ました。

ロビン・ロクスレイ(ロビン・フッド)/あーさ

あーさ演じるロビンは、ビジュアルは少女マンガ、脳内は少年マンガ。
まずは顔面がお強い。
ヅカファンじゃない人でも「テレビで有名になった人」って知ってるもんな。恐るべし、黒髪の人。

ロビンは恋人のマリアンとキャッキャウフフしてヘーゼルナッツを食べ、妖精さんたちともお友だちだ。
全体的に『PUCK』を思い出した。(新人公演主演やってたねぇ)
芝居の序盤は争いごとが嫌いで、このヤワさも可愛い。
(そのせいであがちんウィルに思い切りふっとばされるけどね……)

そんなロビンも戦いを経て自らの出生の秘密を知り、少年から徐々にいっぱしの男に成長していく。

ロビンあーさとマリアン夢白ちゃんの入れ替わりは見事。
ふたりとも演技が上手いし、役自体もマンガ的でキャラクタが立っているから入れ替わったのがわかりやすい。
(そのへん、はじめに入れ替わった兵士2人はわかりにくいよね、性格の違いとか知らないし)
特に千秋楽は「えーんえーん」とマンガのような泣き方に拍車がかかっていてましたね。

でも「裸になったからってどうだってんだー!」みたいなことをマリアン姫様のお身体でいうのはやめてあげて。そりゃマリアンも「わたくしの身体です!」ってキレるわ。

中身がマリアン姫の状態から仲間たちに飾り付けられて、目覚めたら体も中身もロビンに戻ってるのは、ベタだけど笑った。

サイトーくん名物の心の声は健在。
そのときの顔芸も見ものですね。

マリアン・メイデン/夢白ちゃん

マリアンは元気で血気盛んなお姫様である。
でも恋する乙女。
恋人・ロビンが所在不明になったときには、助けにきたロビン・フッドに心を移しそうになってしまう。
心情の移り変わりがあっさり描かれているあたりがとっても少年マンガだった。

夢白ちゃんは役幅が広い。
可愛いのもかっこいいのもシリアスなのもコミカルなのもメロドラマもなんでもござれだ。
今回はキャハキャハした可愛い役どころでとても楽しかった。
しかも中身がロビンになったときのあーさの演技をなぞるところもすごく上手かったですね。

その他いろいろ

・千秋楽はすわっち(カーク・フォレスト)のコミカル度が上がってましたね。
ミス・オフィーリアの愛すみれちゃんとあわせて、悪役をマンガ的に演じてました。

・サイトーくんといえば動物!ケモミミ娘役!というお約束(?)があったわけで、今回も果たされました。
ミス・オフィーリアが率いる娘っ子たちです。

・そして階段でならんで踊る娘役が精霊ちゃんたちでこれも可愛い。(『BMB』のウサギを思い出した)
ていうか、精霊ちゃんたちがこんなに活躍すると思わなかったので、嬉しい誤算だったわ。

・かせきょ演じるデイビット・ローズには「おい、お前……!」という感想しかないんだが(危うくあがちんウィルまで死ぬところだったじゃないか)、ラストに受け入れてるシャーウッドの風の面々は心が広すぎである。

はばまいエメット・ターナー、ほんとにそいつでいいのか。
デイビットがダメな弟ポジで手がかかりすぎて可愛くなってきたのか。だいじょうぶか。

・ガイの幼馴染み、クインシー・オルコットの白綺さん。とても声がきれいで上手い。
ガイへの想いをしっとりと見せました。

・さんちゃんアラン・ア・デールはものすごく面白い役どころ。
表とウラがある人物ですが、いい具合の演じ方でしたね。

・リチャード一世のにわさんを見ると、ものすごく安心する。
獅子心王の熱さと、ウィルたちの崇敬を集める存在感がありました。

 

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