『レビューRoad to 2025!!』感想・1

OSK日本歌劇団の公演『レビューRoad to 2025!!』を観てきました。
クールジャパンパーク大阪TTホールでの11月23日(土)11時と15時の回です。
大阪城公園内のTTホールが満席で、702席+車いす4席を埋めるとは本当にOSKの人気と知名度が上がったなぁと感動します。
この躍進には昨年のNHK朝ドラ『ブギウギ』効果が大きかったのはもちろんですが、その後の公演で一見客を離さない実力があったからですね。

満員御礼の文字がまぶしい。

この公演は日舞レビューと洋舞レビューの二本立てです。
レビューの前に、新トップスターに就任した翼くんの口上がありました。
屏風の前に正座した翼くんは、黒紋付きに緑の袴、紋はOSKの象徴の桜でしょうか。
トップスター就任披露口上は宝塚にはないシステムだから興味深かったわ。

「端から端まで、ずずずい~っと」の目の効かせ方も素敵。
口上のあとにもう一度、客席を上手から下手に視線を走らせるのもしびれました。

さて、第1部の日舞レビュー「四季彩(しきさい)」。
創作舞踊の趣きがあって、こうくるかと。

特に、冒頭(第一章)のイザナギ・イザナミの国生み。
私はベースがヅカファンなので月組あさかなの『MAHOROBA』を思い出しましたが、まるで雰囲気は違う。
宝塚のショーでいえばフィナーレが始まる前のたくさん人が亡くなったり神様が出てきて祈り出したりするのっぽくて、これを初っ端にやるのか!と。
コンテンポラリーダンスのような感じでもありました。

「あめ かは むろ すゑ」から始まる不思議な歌はいろは歌のたぐいでしょうか。
2文字の単語だけのつらなりが、世界の誕生を思わせる。
イザナギとイザナミ、男と女、この2つによって生まれる世界の混沌と力を感じました。

ところで話は変わりますが、この「あめ かは むろ すゑ」から始まる歌って何?と思いググりましたよ。
なんか、とんでもないのが出てきちゃったんですが……。

いろは歌の謎

篠原 央憲 (シノハラ ヒサノリ) ここに、恐ろしいほどの謎が隠されている。思いもかけぬ不可思議な暗示が、わたしたちを戦慄させるのだ。 現在「いろ…

「いろはにほへと」から始まる「いろは歌」の謎は、むかし、梅原猛の『水底の歌』で読んだわ……、めちゃくちゃ怖かった。

ごくごくざっくり言うと、「いろはにほへと」のいろは歌は歌聖・柿本人麻呂が水死刑に処されたことを示す暗号だというのが『水底の歌』にあった内容。
上記の「いろは歌の謎」は、柿本人麻呂=山部赤人説をとる。無実の罪で追われた人麻呂をいったん亡くなったことにして、「いろは歌」の暗号により救出された人麻呂が、復活後は赤人に名を変えたというもの。

いやぁああああ、ミステリーですね。怖くて、面白すぎる。

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