『レビューin Kyoto BAILA BAILA BAILA 南座バージョン』感想・1

京都南座で「レビューin Kyoto BAILA BAILA BAILA 南座バージョン」を観てきました。
7月13日(土)11時公演と15時公演、初日です。

もうすぐOSKのトップスターの楊さんと娘役トップスターの舞美さんが卒業されます。
やんりらのがっつりサヨナラ仕様なのかなぁといくぶんセンチメンタルな想像をしていたのですが、実際には「OSKのいいところてんこ盛り公演」でした。

安倍晴明の和風ファンタジーに始まり、娘役のとてつもない日舞、男役の素踊り、洋物ではラテン、バレエなど。
そしてOSKの名を一気に上げた『ブギウギ』メドレー。
さらに「帝国華撃団」を持っているのも強いですよね。

なので、やんりらーーーー!!ということもなく、なんかすっごいものを観たぞと、お腹いっぱいの胸いっぱいになってまいりました。特濃の約80分でした。

大阪松竹座バージョンは見逃しておりまして比較できないのですが、かなり京都仕様でしたよね。
安倍晴明は京都だし、そのあとの「コンコンチキチンコンチキチン」は今やってる祇園祭だし。
終盤は「南座メモリアル」と題されていて京都南座で上演されたものをつないでるっぽいし。

プロローグの「安倍晴明ファンタジー」、懐かしいですね。
昔、京都南座で見た気がするわ。
そのときは少年ぽく明るい晴明でしたが、今回のはちょっと大人になったような。

櫻子さまが母上の葛葉狐を演じておられて(狐耳!!)、千本鳥居のようなところを追っていくのが切なかったです。この場面の鳥居の組み立ても面白かったわ。

安倍晴明の親友・源博雅は翼くん。
晴明とはことさらに親友を印象付ける場面はないのに、2人が空気感でそれを作ってるのはすごいですよね。

にわかに病に伏した帝が華月くん。病状悪化を示す体の動きがいいなぁ。
晴明の力によって病が癒えたときの涼やかなかっこよさも素敵。

晴明の宿敵・芦屋道満には登堂くん。
長身から醸し出される圧と、黒い雰囲気がすごい。
瘴気出せるわ、この人。とても怖くていい道満。

そして道満の手先で、帝を色香に迷わすの九尾の狐。
なにこの美しくて大きな娘役、と思ったら椿くんであった。
ああああああ大きくて美しいわけだわ。
着物を美しくさばいて回転するのがお見事でございました。あれ、難しそう。

晴明の使い魔のような式神は3体、というか3柱?
唯城ちゃんに壱弥くんに桐生さん……なんと贅沢な。

娘役の唯城ちゃんは小柄さもあって可憐で、道満・九尾との戦いで敗れるところがいたいけで。
でも最後には復活したようでほっとした。

桐生さんの式神は戦闘系ではないのか、帝を守る係のようでしたね。
演技はコメディ系で、蘆屋道満の去り際にバイバイしてあっかんべーしてて笑った。
桐生さんの使い方が贅沢すぎて、おおおおおオギー!!!と思ったぜ。

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