『レビューin Kyoto BAILA BAILA BAILA 南座バージョン』感想・3

ここからは『ブギウギ』コーナー。

千咲さん、城月さん、椿くん登場。
「みなさん『ブギウギ』はまだ心の中に残っていますか?」と椿くんの問いかけ。
もはや懐かしい……が、まだ覚えてはいる。
OSKの勇躍の歴史には欠かせない番組ですから。

まずはドラマ主題歌の「ハッピー☆ブギ」を3人で。
ハモリがむつかしそうな歌だけど、さすが舞台人、こなしますね。

続いて「胡蝶の舞」
蒼井さんが演じてたパートは白藤さん。劇中で翼くんが演じてたパートはそのまま翼くんが優雅に踊ります。
100年ほど前の少女歌劇を模した場面だけに楽曲もレトロでゆるやか。

黄蝶たちの群舞もそろって可愛い。

「四季の宴」は春夏秋冬の王子・王女が花道から登場。
蒼井さんが演じていた冬の王女は唯城さん。
イメージ的には春が唯城さん、冬が城月さんだけど、ドラマ版を踏襲した配役ですね。

「胡蝶の舞」も「四季の宴」もどちらもテレビで見ていたシーンのアレンジで、これを生で見られるのは楽しい。
大阪松竹座版を何度も見た方には飽きてるかも……ですが、日常的にOSKに通っているファンばかりではないので、こういうので私のようなライトファンが喜ぶわけです。

あらしがあって(「嵐」ではなくあえての「あらし」ってのが少女歌劇っぽいわ)7色の虹が出て、四季がそろってのグランフィナーレ。

ツボったのが『ブギウギ』ではヒロイン・スズ子の子供時代にやってた「しずく」役。
テレビでは子役のところをまさかの桐生さんですよ。超上級生、大柄男役、むしろ成人男性。
でどうなるかと思ったけど、思いっきり違っててこれはこれで正解。中途半端に同じよりは、OSK版のアレンジということで。
衣装はゴン太くんの入ったノッポさんみたいだったな。

場面は一転してジャングル・ブギー。
千咲さん、すごくかっこよかった。小柄なのにそれを感じさせないパッションがありますよね。
雌豹の羽那さん、紫咲さんも強い。

衣装は懐かしの『Stormy Weather』(オギー作・演出)ですね。オレンジと黒の雷様に再会できるとは。

ジャングル・ブギーで後ろから千咲さんの顔をなぞる楊さんはヤバかった。色気がすごい。ダダ洩れてた。

そして物語性のある「東京ブギウギ交響曲」。
ジャケットに腹巻に帽子、口に草をくわえた桐生さんは「男はつらいよ」の寅さんをイメージしているのでしょう。
最初はあまり近づきたくなさそうだった女性たちも、ハットを取ったらメロメロになるのも納得だ。
お花の師匠の白藤さんに三味線の師匠の城月さんは、ふだんからそれらを武器にして戦ってそうだな。

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