時間は遡りますが、雪組トップスター・望海風斗サヨナラショーや、その前後の退団者経歴やメッセージの紹介などについて書き残しておきます。
●本公演のショーが終わり、サヨナラショーの前に退団者の経歴と当人からのメッセージが奏乃組長に代読されます。
ムラの千秋楽と同じくまずはだいもんのメッセージ。
組配属から11年花組にいたこと。
『くらわんか』の貧乏神のときに最初の台詞で何度もやり直しになり谷センセイに追い出される。
廊下には同じく追い出された組子がたくさんいる恐ろしい稽古場だったという話など。
だいたいムラと同じかな?
全公演語る勢いで、かなりの長さがありました。
●サヨナラショーの流れはムラと同じです。
・ドン・ジュアンの開襟すごいっすね。
・アンダルシアの大階段は赤薔薇柄。
赤いバラに縁の深い人だったな。
・翔ちゃんの白い衣装、すっごい不思議な形だと思ってたんだけど、ファンだったさえちゃんのお下がりと知ると泣ける。
・退団者&咲奈の「ガートボニート」銀橋。
最後が下手花道で「アモール」なのがお客に愛を捧げてるようでいい。
・緑ドレスはデザインが微妙すぎるけど真彩ちゃんの雪モチーフアクセサリーはすごくきれい。
●退団者ご挨拶の前に、だいもん以外の退団者メッセージ。
これもにわさんの代読です。
・まれくん
宝塚に入ったのは『カラマーゾフの兄弟』がきっかけ。
退団公演が一番好きな時代である革命後のヨーロッパ、一度は自分の足で歩いてみたいシルクロードだったことに縁を感じる、みたいな話でした。
・ゆめくん
『凱旋門』新人公演のウエクミのうそのない指導について。
美穂姐が本役の女役を演じたんですよね。
「自意識を捨てないと新しい世界は開けない、あなたの人間を直してください」みたいなことを言われたという話でした。
――「あなたの人間を直してください」って言葉の響き、すごいですよね(;^ω^)
ゆめくんの人格や人間性を非難したというより、演じる上で役の人格になる必要があるという意味かな?と私は取ったのですが、どうなのでしょう……。
・まちくん
谷センセイの作品の思い出で「175センチの丁稚は大きすぎたが汗だくで亀屋を走り回った」。
『心中・恋の大和路』かな?
「今でもマトカが恋しくなります」と言ってるのは『CAPTEN NEMO』ですよね。
まちくん、ほんと谷センセイ好きだな。
・カリさん
『エリザベート』新公で死を演じたことについて、体で感情を表現する面白さを、
『ベルサイユのばら』本公演の羽山先生の黒燕尾「オマージュ」で男役として至高の喜びを味わったと。
・ひーこ
「演じることが楽しいと思ったカラマーゾフ」
「『インフィニティ』で踊ることの壁を感じた」
「『誠の群像』はお小夜の母。ずっとやりたかった役。毎公演幸せを感じた」
お小夜の母、大役ではないけれどいい役ですよね。
あの時代の日本人の、武士の妻の心情をあらわしているから。
どんな役でもみなさん大事にして、思い出を持ってらっしゃる。
・翔ちゃん
「初めは舞台でたくさん踊りたいと思っていたが次第に芝居が好きになった」
翔ちゃんといえば芝居のイメージが強いのですが、最初からというわけではないのね。
・真彩ちゃん
「影コーラスやロケットに全身全霊をかけていた」
「組配属の花組では舞台の基礎とスカートさばきなど、
星組では人や舞台に熱く誠実でいること、
雪組では舞台での責任感、回りの人への礼儀作法を学んだ」みたいな話を。
組替えが多かった真彩ちゃんならではの言葉。
どの組でも誠実に生きていたことを感じます。
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