咲ちゃんのファーストコンサート『no man’s land』梅田芸術劇場メインホール、5月4日(日)13時開演を観てきました。
梅芸の千秋楽でゲストやアフタートークショーはなし。
演出は元・宝塚のオギーこと荻田浩一氏です。
オギーはすみれの花園を去って長く、77期生あたりと仲がよかった印象があるので、咲ちゃんとのかかわりは深くない……はず。
それでも宝塚最後の作品が雪組の『ソロモンの指輪』なので、若き日の咲ちゃんと縁はあるのだ。
コンサート雑感
コンサートは怒涛のようで、正直なところよくわからないままに終わった。
つまらなかったという意味ではないので、この「わからない」をイコール「悪」のように受け取らないでほしいのだけど……。
もう1回観たら、ある程度は言語化できたかもしれない。
今回の咲ちゃんのファーストコンサートは宝塚のコンサートではないし、ショーでもない。
もうタカラジェンヌではないけれど、かといって一般の「女優さん」にはなっていない咲ちゃんの揺れのようなありかたを感じる作品だった。
ベタな表現をすれば、たまごから毛虫になり、サナギを経て、蝶になる。
咲ちゃんのその過渡期を見せてもらっているような感じだった。
男役時代を思わせるスーツ姿も、「男役」とは少し違った線の細いもの。
たぶん補正の仕方も異なっていて、女性的な曲線美と少年のような細腰を見せる。
足元は高いヒールのあるパンプス、足の甲が見えるのもまた「男役」時代にはなかったもの。
ジャンパーを衣装にして、でも花の刺繍を入れて、裾を長くはためかせて。
男役でもない、まだ「女性」でもない、おそらくは今しかない姿をオギーは出したのだろう。
楽曲など
パッヘルベルのカノンでオープニング。
セット上に咲ちゃんが登場、一旦カーテンが閉まる。
不穏な音楽にオギーを感じる。
宝塚の楽曲は
『蒼穹の昴』の「宿命の星」
『ボイルドドイル~』の「人生の主」など。
サヨナラショーでも歌ってたしお気に入りかな。
トークした3人(咲ちゃん、竹内將人さん、菜々香さん)でTHE ALFEEの「星空のディスタンス」
『ベルサイユのばら』の「愛あればこそ」
ほかに「スウィングしなけきゃ意味ないね」
『ポカホンタス』の「風の色は何色」などがあったのは覚えてる……というか、それくらいしか覚えてない。(知らない曲が多いので)
女性ダンサーによるポールダンスも披露された。
「CAT’S EYE」「GET WILD」は咲ちゃんの『CITY HUNTER』を思い出した……いや、それがあるから入れたのかな。
客席降りのこと
客席降りは梅田は3階席まで。
私は一階のまあまあ前方にいたので、二、三階席を歩き回る咲ちゃんが一部だけど自席から見えた。全部の通路歩いてない!?ってくらいタッチしに回ってた。
舞台上ではダンサーさんが宝塚メドレー(オデッセイとかフロホリとかシクハンとかで踊ってる)
トーク
途中、咲ちゃん、竹内將人さん、菜々香さんの3人でトークあり。
「大阪の名物食べましたか」に対し「ずっと関西に住んでたから……」と咲ちゃん。
でもたこ茶のたこ焼きを食べてたらしい。
たぶん終演後はファンの皆さまがたこ茶に向かわれるのであろうと思った。
トークで、菜々香さんが咲ちゃんで驚いたことを2つ挙げてくださったんだけど、1つはスタイル。「私と同じもの食べてますか?」と。
もう1つは稽古場の休憩時間。休憩なのに座らない。練習してる。人間じゃない、と。
さすが咲ちゃん、ストイックなのが想像つくわ。
この流れで咲ちゃんが「ゲストで来た水さんも…」と。休憩時間になるとポーズの確認とか始めるので「ちかさんが座らないなら私も座れないわ…」。
さすがストイック師弟。
あと菜々香さんの「焼肉好きなんですか?」の質問。
「大好き!!」「どの部位が」「カルビ!」からの、「咲さんのドリンクのそばに牛の部位のアクスタがあるんですけど…」「あれは宝塚の下級生がくれた…花の名前の下級生が…愛…花の名前の下級生が」
アクスタくれたジェンヌの芸名はかろうじて伏せられてる(笑)。最近、雪から宙に行ったあの方ですね。
竹内將人さんはひらめちゃんとも組んでたので「咲きわと最速で組んだ!」と。
そのくだりで「いわばライバルです」って言う竹内さんに「勝手に?」ってさらっと返す咲ちゃんに笑った。
咲ちゃんからは「まさとくんが話しかけてくれますから、大丈夫ですよ〜だいじょぶだいじょぶ〜」と言うひらめちゃんの物真似が披露されました。
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