『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』を見たんだ・3

花組公演感想,花組

『NICE WORK ~』私が見たのは梅芸版の配信。
でもプログラムは東京国際フォーラムのを買いました。
(単に取り寄せの関係です。梅芸版が出る前に買ったので)

国フォと梅芸版でどう違うのかはわかりませんが、プログラム楽しいですね。

JOSEPHの広告2ページ入ってるし、かれーちゃんたちのスチール写真がっつりだし。
しかも柚香・華・瀬戸・永久輝(敬称略)のメインキャスト4人は作品への意気込みとお客様へのメッセージもある。
出演者からの「言葉」って嬉しいんですよ。演じる人の性格も少し見えるし。

・瀬戸くんのクッキー。
制服だ制服。去年のはじめもこんな感じの着てたなぁ。『マスカレード・ホテル』で。
あるいはレスパイアのオープニングセレモニー。
ホテルマンとか執事とかの制服がほんとにお似合いになる。

とはいえこれは仮の姿。
本当は華ちゃん演じるビリーの仲間で酒の密売人。
もし人目についたときの用心で、使用人の服を着ていただけ。

それが話の流れでクッキーが本当にジミーの執事のようになっていくのが面白いところ。
クッキーの言動は粗野だし、人を茶化して遊ぶ困ったところもあるけれど、性根の良さゆえにかジミーと心通わせていく。

最後にはゆめ様演じるウッドフォード公爵夫人と……♥な関係になるか?ということに。
いや、なりそうにないと思ってるんだけど私は。
クッキーさん、チャラチャラしてるし、気の迷いでずっと続く気はしない。
というか、そもそもウッドフォード公爵夫人とは場の流れに乗ってみただけでその気はないと思ってます。

ジミーとのベッドシーン(?)はごちそうさまでした。
あのジミーとクッキーのやりとりはなにかのサービスかな。ていうか人のベッドに乗るな。しかもハネムーン初日に。
ベッドに乗られたのを気にもしないジミーさん、心広いな。
そのくらいクッキーのことを無意識に気に入ってたってことかな。

・ゆめ様演じるウッドフォード公爵夫人、弾けてました。
ミーマイのマリアさんみたいだった。
あとガイズの婦人会みたいなの思い出した。

禁酒法を推進する側が酔っぱらっちゃって……というのがベタだけど、やり切っててすごかったなぁ。
あれだけ歌い上げるのも気持ちよかったろう。
見ているこちら側にも気の空く快演ぶりでした。

・ビリーの仲間でもう1人、デュークのつかさ。
気が弱くて、クッキーたちに振り回されまくる子です。

つかさは達者だなぁ。なに演じてもうまい。
芝居はもちろん、歌もうまいのが花組にはありがたいところ。
ちゃんと場のなかに身を置いて、舞台を壊さないのがすごい。

つかさは舞台人としてほんとに信頼できる。

・勘違いからデュークを落とそうとする積極的なショーガール・ジェニーに音くりちゃん。
吊り上がった眉で思いっきり演じました。
いやぁ怖い怖い、デュークに「何してもいいのよ」って迫ってるけど、ジェニーのほうこそ取って食う感じがありありで。

デュークがイギリス王族でないことを知ったあとで、なんだかんだ付き合っちゃうのが可愛い。
2人は破れ鍋に綴じ蓋で、きっとうまくいくんだろうな。

・フィナーレはタップナンバーがふんだんに。

ジェンヌさんはみなさんプロなのでもちろん素敵。
でもかれーちゃんは群を抜いてましたね。

軽やかな脚さばきに持ち前の華があわさって、体から光の粉が放たれるような錯覚に陥りました。

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