階段降りとお花渡しとご挨拶
サヨナラショーのあと退団者が着物に着替える間に、組長からの退団者の経歴とコメント代読が入ります。
まいらは4回宝塚を受験したということで、ひとこやあかさんと同期の可能性もあったんですね。
自分を宝塚に導いてくれたおばあさまをお稽古中に亡くされてたのか。
残念なことだったと思うけれど、きっと見守っていてくださったに違いない。
まいらの階段降り
さて、そのまいら。
愛称を呼ばれる前に返事しちゃいました。
通常は
「(芸名)でございます。(愛称)ーー!」
「はい!」
という流れなのに、
「泉まいらでございます。」
「はい!」
と。
そんななので、同期のほのかちゃんは笑って、まいらのご挨拶中は応援モードに入ってましたね。
ほのかちゃんは、お姉さんみたいな目でまいらを見てたけど
ほのか→中卒
まいら→高卒
と思うと味わい深いな……。
ブーケに金木犀が使われてるの珍しい。
あかさんのご挨拶
あかさんへのお花はひとことまいこつ。
元から少ない97期。上手く同期で揃えましたね。
あかさんは頭良さそうな挨拶でした。
「目に見えないものは信じない」が座右の銘だったのに、組配属早々の公演が『サン=テグジュペリ』で云々というのが面白かった。
ご挨拶でまいらの名前を出したのはアドリブ?
あかさんも『風の次郎吉』のときにお父様を亡くされてたのね。
星組時代の話で、礼真琴さんが惜しみなく舞台スキルを教えてくれて……みたいな話もよかった。
あかさんにとって星組時代も大切な思い出なんだな。
「夢を見せてもらったのは私のほうだった」は泣けるよね。
それにしても、あかさんの崩れなさはさすがだったなぁ。
「舞台人たるもの」みたいな、確立した男役像をきっちりと演じてる気がした。
カチャのお花渡し
カチャは89期生最後の現役生なんですよね。
専科だし、同期の現役生はみんな卒業してるし……ということで誰がくるのかわからなかったお花渡し。
専科からはせおっち、同期生からは元花組トップスターのみりおが来られました。
大劇場では軽く悲鳴があがりましたね。
専科からのお花を先に渡したせおっち、こういうときでも笑わせるの流石や。いったい何を話したんだ。
みりおは髪が長くなってグレーのワンピース姿で、すっかりきれいなお姉さんです。
カーテンコールほか
トップのひとこと退団者のコーナーにて、先ほどの「フライングハイ」に言及するまいら。
「何度も退団者を見送ってきましたが、愛称を呼ばれる前に返事をした人を見たことなくて……」みたいなことを言っておられましたが、私も見たことないわ。
ある意味、伝説の卒業生となりましたね。
ちょっとうろ覚えなんですが、あかさんは男役黒燕尾でのリフトのことでだと思うんですが、
「離してくれないかと思った」
と、ひとあかをぶち込んできた。
あかさんたら、ファンを萌えさせることに余念がない(笑)。
そして、まず「ひとこちゃんトップお披露目おめでとう」を言うカチャはさすがの人ですよね。
大人だわ。ちゃんと、周りが見えてる人だ。
組子全員を舞台上に呼び寄せ、花組ポーズもやりました。
ひとまずぶじに終わってよかった。
そしてラストは緞帳前をカチャとひとこで。
専科の上級生を自分の組で卒業させるって気を遣うものだと思うんだけど、カチャとひとこが互いに敬意をもっているのが感じられました。
お披露目と卒業と。
めでたく、寂しく、それでも宝塚は続いていく。
宝塚の輪廻のようなものを感じる公演でした。
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