11月10日に行われた、「凪七瑠海サヨナラショー」を見てきました。
うろおぼえですが、記憶にあるものを残しておきます。
サヨナラショーの前に
本公演のショーのパレード後の流れは通常通り。
組長・あおいさんのカチャの履歴とメッセージ紹介。
サヨナラショー。
カチャ以外の退団者の履歴とメッセージ紹介。
階段降りとお花渡し。
何度かのカーテンコール。
そして緞帳前。
カチャの履歴とメッセージを紹介するあおいさんの手には、お花モチーフで飾られたピンクのバインダー。
こういうのをナマで見るのも感動するものであるな。
さて、カチャの経歴とメッセージなんだが、カチャの宝塚人生は波乱万丈である。
入団したときからスター路線で育てられていたし、ある時期までは「劇団がトップにする人」と大方のファンは見ていた。
そう、「トップになる人」というより「トップにする人」という感じ。
(はっきりいって、みりおやだいもんのほうが将来は危ぶまれていた)
首席入団して初舞台ロケットでひとり矢を放ったのも、初詣ポスターに選ばれたのも、組を超えて『エリザベート』のタイトルロールを演じたのも、「トップにする」ための布石と思っていた。
89期推しの「POND’S」もあったしね。
だから「『エリザベート』のシシィに選ばれたとき以上の驚きはこれからの人生で起こらないだろう」と言ったのも納得だ。
そして、「『エリザベート』のあとに(これからが本当の勝負だ)と思った」と言ったとき、このカチャの賢さが好きだったなと唐突に思った。
俯瞰で物事を見られる人なんだろうな、とは「POND’S」の頃に感じた。
その賢さが、カチャにとってよかったのか悪かったのかはわからない。
それでも89期生のなかで誰よりも長く宝塚歌劇の現役生を務め、おそらくは入団したころはだれも想像しなかった形で卒業する。
『パッション・ダムール』パッション・ダムール
赤い大階段にカチャが1人。ソロを歌います。
「パッション・ダムール」を歌う姿に雪組生とのバウを思い出した。
でも星組の全ツでもやったんだっけな(未見)。
カチャはイタリアとかスペイン系の作品も多かったな。
『バレンシアの熱い花』瞳の中の宝石
続いてこれまたスパニッシュ物の『バレンシアの熱い花』主題歌。
宙組若手時代にやって、星組全ツでも主演で回った。
選曲が花組に限らない、専科さんならではの構成だ。
『TAKARAZUKA花詩集100!!』TAKARAZUKA花詩集100!!
銀橋にカチャ、そして副組長のゆりちゃん。
そうか、月組つながりか……!
カチャの月組時代はけして長いものではないけれど、それでも縁のある人がこうして専科の卒業生と副組長として同じ舞台に立っているというのは縁だわ。
と胸が熱くなってるところに、花組100期生が5名。
退団同期のまいらをセンターにして、ゆりちゃんも含めて6名が銀橋を下手から上手にわたっていく。
まいらの歌がよくて、こうして見せ場があるのが嬉しい。
100期生は月組の『TAKARAZUKA花詩集100!!』が初舞台。
もちろんそのころはゆりちゃんも月組生だった。
かれらがこうして花組で邂逅するというのも奇縁だ。
およそ10年の時を経て、あのころはヒヨコだった初舞台生がずいぶんと立派になって、次の道を見つけたり、スターになったりしている姿はゆりちゃんにも頼もしいことではなかろうか。
この場面は構成が良すぎて、構成・演出を担当しただろう稲葉くんに感謝したい。
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