姉からのメール・232・花組

姉からのメール

姉から届いたはなこ・あわ版花組バウWS『殉情(じゅんじょう)』感想メール第4弾。これがラストです。
(メールきたのはライブ配信の前)

花組 バウ 殉情 感想4

・梅見の宴で、上手でずっとなんかしてる利太郎とたおしゅん。段取りのおさらいしたり利太郎の見た目最終チェックしてたり。糸ちゃん歌も上手いんだから、お蘭の歌をありがたく聞いて欲しい…笑。が、馴染みだからもうすでに飽きるほど聞いているのかもしれない、この二人は

・たおしゅんと糸ちゃんの目配せ、悪いわぁ。「わて、梅の木でっせ〜」は、かわいい梅の木だね〜(^^)って見てる

・断れない雰囲気に持っていくのが上手いお蘭姐さん。「女お嫌いどすか?」「お好きどす!」がないやん!!同期によるコレ、ちょっと見たかった。真顔になるちぎが面白かったなー

・ここの利太郎と千吉の、どシリアスなやりとり、ターゲットは佐助に移ったのかと勘違いした

・春琴の火箸ぐりぐりが怖いよー。「フンッ!!」が、空気の抜けるような「フンッ!」じゃなくて、当てつけに相手にちゃんと聞かせるような「フンッ!!」で、ぶんむくれが幼くてかわいい。自分にやられたらめちゃくちゃ嫌だけど

・一緒に住んでも、あれだけ尽くされても、最後のあの時まで佐助に対する猜疑心を捨てきれない春琴。素の性質もあると思うけど、目が見えないことも相当大きいんだろうなーと思う。もし目が見えていたら、あの佐助の邪気のない笑顔が見えていたら、この悲劇は確実になかったんだろう、佐助が目の見える春琴にここまで執心するかはまた別として

・春琴の目が見えていたら、春琴は跡取りとして婿を普通にもらっていただろうし、佐助は佐助で日野?に帰って普通に商人として店を持っていたんだろうな、小さいころの、お互いに憎からず思うぐらいの秘めた恋的なものはあったかもしれないが

・おきみおよし?による、利太郎からの情報料キャッチがうまかった、瞬発力すごかった笑

・「利太郎はん、お稽古しまひょ」のくだりもお客さん笑ってたわ、あそこは外さんわー、知ってても笑うもん、峰果くんのパフォーマンスで。峰果くんも達者だわー、あの難しい役をイヤミなく不快にもならず、シリアス方面にスッと持っていける程度の、いい感じのコミカルさに仕上げていておお〜!ってなった。

・あの春琴が絞り出した「見ないで下さい…!」を聞いた時、どうしたらこれを叶えることができるか、ということのみに思いを馳せて、それが可能な唯一の答えを見つけた時の、ゾッとするようなあの佇まい…。針を抜き糸で指に固定し、いざ刺す時よりも私は怖く感じる

・佐助が、雨戸を閉めて周到に準備していくにつれてライトも消えていき客席含め暗闇になる、しかし佐助と針箱にはスポットライトという、緊迫感あふれる演出いいよねぇ、客席の緊張も自ずと高まるよねぇ

・お互いを探して手探りで彷徨うような時間が前の時よりも短くなってるんだなー、へぇー。最後も、前作は「お前だけを…!」に留まっていたのだけど、今回は「お前しかおらへんのや…!」とはっきり春琴に言わせたのねぇ。ここまで言うのが限界な春琴と、お前しかいないと明言する春琴、これ、だいぶ大きく印象変わってくるなーと思った。どっちがいいかは好みかな

・最後の舞の場面、春琴が綺麗だったと言っていた桜が咲いているのが良かった。目が見えた時に見ていた桜…T_T。周りの踊ってる子も鮮やかなピンクの桜っぽい衣装になって、手にも桜の枝をもってたり、見た目がグッと華やかになってててすごく良かった、ビジュアル大事やん?

・一幕で佐助がソロで歌う主題歌を、ここでは春琴と見つめ合いながら歌う、それを見てる時の私のこの多幸感、何!!!いや、ド悲劇なんだけど

・ちぎたっちんが着てたあの鳥モチーフの着物を、配信でほってぃことのちゃんが着てるのを見た時は泣いたなー、あれ絶対おんなじのを着てて欲しかったので!!!「お前はええなぁ…」って春琴が言っていた鳥ですよ!望んでいた自由とは違うけど、猜疑心とかコンプレックスとか、自分を縛るものから残酷なんだけどあの時、春琴は解放されたのではないかと思う。そういう意味の「自由」を得たゆえの鳥モチーフなんだと思うのよ。そして、佐助が盲目になった分、実生活では確実に不自由になるっていうのにあの幸せそうな顔っていうのがまたさぁぁ……!!

・まだなんか書いてないところがある気がするんだけど、ここまででもめっちゃ長くなったのでもういいか…。自分で思ってたより「殉情」好きっだったっぽいなーわたし。再演見れて良かったです!!配信も見る〜(^^)

終わり

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