『流白浪燦星 碧翠の麗城』を観てきた

『流白浪燦星 碧翠の麗城(へきすいのれいじょう)』を観てきました。
新橋演舞場での3月27日(金)11時、千穐楽です。
演出は安定と信頼の戸部先生。OSKでは翼くん主演の『へぼ侍』を手掛けた方ですが、あれよりはるかにわかりやすいです。
ていうか、『へぼ侍』はチャレンジングで難しすぎたやろ……。

まず『流白浪燦星』ルパン三世にこの字を当てたの天才ですよね。
ルパンは一すじの流れ星で、盗賊=白浪。音も意味もどちらも合ってる。すごすぎる。

そして『ルパン三世』はなにせアニメにもなってた作品なので内容は現代人にもなじみ深く、セリフもわかりやすい。
歌舞伎で「あのキャラが!」というワクワク感もある。
歌舞伎慣れしてない人はこういうのから入るといいんじゃないかなー。ストーリーわかりやすいしテンポいいし。古典物は慣れた後でいいと思う。

流白浪燦星(ルパン三世)
碧翠の麗城
時は封建時代。諏訪の太守、春宮家の息女・瀬織姫(せおりひめ)は鎌倉初瀬寺で静かな日々を送っていたが、父の死により、お家存続のため執権の弾正と無理やり結婚させられることに。そこへ、寺にがっぽり貯め込まれた金を盗みに流白浪燦星がやってきて、二人は出会う。自由を夢見ていた深窓の姫に、流白浪という風が吹いたとき、幻の古城に秘められたお宝を巡る冒険が始まる。流白浪と姫、淡く通ってゆく二人の思いは、それぞれの定めの狭間で揺れ動く。流白浪と姫、次元、五ェ門、不二子が大敵の弾正と宝を争い、銭形がそれを追う。歌舞伎とルパン三世の“ヒロイン物語”が今、幕を明ける。

流白浪燦星/石川五ェ門
瀬織姫
峰不二子
次元大介
花屋久松
七藍屋雅吉実は守矢正之助
銭形刑部
瀧津弾正久永
片岡 愛之助
中村 
市川 
市川 笑三郎
市川 寿
市川 
市川 
中村 錦之助

『流白浪燦星』はちゃんと歌舞伎でちゃんとルパン三世なんですよね。
大元は映画版の「カリオストロの城」かな、クラリスとか出てくるやつ。映画を通しでは見たことないから詳しくないけど、なんとなく知ってる。
ルパンの「とっつぁ~ん」「またつまらぬものを斬ってしまった」とかの『ルパン三世』のお決まりもきちんと盛り込んであって満足度が高かった。
「奴はとんでもないものを盗んでいきました……あなたの心です」もきっちりあった。
なお「見ろ、人がゴミのようだ」はなかった。
それを日本の封建時代に置き換えて、盗みにお家騒動に……というお決まりの流れも気持ちいい。

主役のルパン三世と石川五エ門は兼役。
片方が出てるときはもう一人は不在、あるいは影ポジションの方が背中を向けたり顔を伏せたり。
影が不明なのは気の毒と思ってしまう。
名のある役だけに、石川五エ門も役をつけたらいいのに。

でも愛之助の早変わりがすごくてこれが見せ場でもあるのだろうなあ。
個人的には早変わりにそこまで思い入れがないので、2役に分けたほうがいいけど。

銭形警部ならぬ銭形刑部もこれぞ歌舞伎という感じで出てくる。
したまつげを強調したメイクが印象的で、歌舞伎もけっこうなんでもアリな世界だよな。
銭形自体が元から歌舞伎的な大仰さを持ったキャラクターだしね。

クラリスと不二子ちゃんの2人のヒロインがいるのも豪華だった。
歌舞伎のお姫様の王道を行くような瀬織姫。(せおりひめ≒クラリス)
小股の切れ上がったいい女の不二子。

米吉さん演じるお姫様が桜の木に縛られて、花びらが盛大に降りそそぐ中踊るのが圧巻の美しさだった。東京で桜が咲いている時節もあって、目が醒めるよう。
歌舞伎の舞台と私のいる現実世界が溶け合うような錯覚。

マモー。笑った。出てくるんだ。
2幕の初めごろに説明やら客席のくすぐりやらを担う。
顔色の悪い町人が出てきて客席いじってどっかんどっかん受けて、面白かったなぁ。

宙乗り、たぶん初めて見た。
すごかったー!
客席の上をぶーんと飛んで、3階席に着地するのね。
(1階席だったから3階席でどうなっていたかは不明だけど)
これなら3階席も楽しいだろうな。
途中で気球からルパンが落ちそうになり、夜空を平泳ぎするところもたっぷり見せる。

千穐楽なので撮影タイムあり。すごく楽しかった!
撮ったものを載せておきます。

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