『黒蜥蜴』東京新公を見たんだ・1

宙組東京宝塚劇場新人公演『黒蜥蜴』をライブ配信で見ました。
8月13日(木)18:30開演です。
新公担当の演出家は大劇場と同じく宗行正一郎氏。

雑感

基本的な感想は大劇場の新公と同じです。
ただ、1階後方席より画面越しのほうが見やすくはありますね。自分の好きなところや脇のほうは観られないけど、ポイントを押さえたカメラワークで演者の表情がしっかり見える。

面白いのは、新公のほうが明智も黒蜥蜴も大人っぽく暗さを感じること。
たぶん演者の個性でしょうね。
演技も意識して大人っぽくしてるのかもしれません。
東西各1回きりの新公と、東西約100公演にもなる本公演の差もあるので、本公演のずんさくのほうが宝塚らしい味に仕上げてるのかも。

主演/明智小五郎/のあん

やはり歌も芝居も上手い。
見るからにちょっとひねた、戦後の闇を感じる暗さと怖さ、そして黒蜥蜴と実は同類と思わせる匂いがあります。
元より実力派と名高い若手でしたが、その能力をいかんなく観客に見せつけてきました。
歌がとにかくうまくて耳福。本公演のずんちゃんも上手いが、新公ののあんもさすが。
芝居も、悪の雰囲気すらただよわせる明智小五郎で一筋縄ではいかない。黒蜥蜴とのやり取りに愉悦のさまがありました。
体格にも恵まれているから、舞台で埋もれることがないのも強いですよね。

ただ「宝塚のスター」っぽいかというとまたちょっと話が違ってくるような。
放つものがわかりやすいきらきらしさではないんですよね。

下級生ながら、頼もしい存在になりそうです。

アドリブで、エイティの真木警部補とドライブする場面では、急ブレーキで真木を片腕で押さえるというしぐさを入れてました。

2番手/雨宮潤一(山川健作)/ナオレート

「宝塚のスター」らしさだとやはりこの人、ナオレート氏。
出たときからとにかく美しい。色っぽい。
宝塚の男役らしい「麗人」の言葉が似合います。

新公主演こそ未経験ながら、新公・本公ともにスターとしての経験は充分。
出番にも不安なく、そして歌が上手くなったような気がする。

銀橋ソロでは、自分を抱く手の筋がかっこいいわ。
ジェンヌさんの健康問題(主に痩せすぎ)も言われますが、なんだかんだ言って、ちゃんと痩せてないと美しく見えにくいというのは宝塚の宿命ですよね。
上級生になって年齢が上がれば痩せやすくなるとはいっても、新人公演は下級生しか出られないし、下級生のうちからファンもつけたいだろうし。

雨宮が黒蜥蜴にすがる場面は、黒蜥蜴の大人っぽい色気もあって危うい色香がありました。

黒蜥蜴を裏切り生人形になろうとする場面の狂気もよかったです。

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