星組東京宝塚劇場公演『記憶にございません!』千秋楽のライブ配信を見ました。
12月1日(日)13:30から、トップ娘役・ひっとんたち4名の卒業の日でもあります。
この公演は大劇場で観て、あとはムラのライブ配信以来ですね。現地で観たのが遠い昔のようだよ……。
全体的に演技が濃くなっていて、これでもかとアドリブが入る。
アドリブ入れやすそうだもんなぁ。演出のダーイシはそのへん大らかそうだし。
・冒頭、こっちゃん演じる黒田啓介の選挙カーでの応援演説も巻き舌でぜったいに公約を守らん感じがすごい。
国民を舐めくさってる雰囲気が強くなってて、そりゃ支持率歴代最低の2.7パーセントにもなるわと説得力がある。
献金マンボでもこっちゃんは悪い顔がキレキレで、メリハリついてるわー。
記憶をなくす前の黒田はほんとにひどい奴だが、ザ・男役な雰囲気があるのはこちらで、こっちゃんは非常に楽しそうであった。
・ヒロインの聡子を演じるひっとん。この日が宝塚最後でした。
大劇場で見たときよりセリフの間が良かった気がする。ジェンヌさんって、最後まで進化するんだなぁ。
・ありちゃんの井坂は終始「いい男がいる」感がすごい。昔はバブだのなんだの言われてたのに。
ありちゃんの体格でスーツに眼鏡はヤバイ。いいもんをありがとう。
井坂は、大劇場のときより首相夫人の聡子を愛してそうに見えた。
東京公演は千秋楽の配信しか見てないので、それがデフォルトなのか、千秋楽だから(=ひっとんへの情ゆえ)なのか、見る側の気のせいなのかはわからないけど。
・英語が話せない牛尾外務大臣(=鳳真くん)は「タカラヅカフォーエバー」とアドリブ入れてきた。
・黒田に石を投げた男・大工の南条(=オレキザキ)。
首相官邸を訪れる場面ではこれでもかとアドリブをつっこんできた。
ざっくりとですが、
最近の物価高で推しに手紙も満足に書けねえのよ。
それなのに庶民ネタを提供してくれたあんたらにお礼を言いたい、礼真琴。
(笑いが滑って)ソーリー髭ソーリー。
許してちょんまげ。(総理こっちゃんに)これ好きだろ。
……と、エンドレス南条劇場であった。
こっちゃんは「ありったけの萩の月を上げて」「意外と賞味期限短いから気をつけて」いやほんとよくわかってらっしゃる。
そして後の場でほまれ松ジイと「萩の月をご近所に配るか」みたいなことを言っていた。ほのぼの。
・さりお演じる鰐淵影虎の笑えるギター芸もキレキレで、「おとなしい私」とは一体……?である。
鰐淵にとってギターはライナスの毛布なのかもしれない。
きっと普段は思うことも伝えられなくて、なにかのスイッチが入ると堰を切るように話が止まらなくなるタイプなんだろうなぁ。
官房長官になった義兄・鰐淵さん。
「聡子ナンバーワン」でナイスショット。が、ひっとんサヨナラの千秋楽に相応しい掛け声でした。
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