最近Twitter(現・X)をにぎわせていた、とある記事について。
舞台俳優「上演中の会話は控えてほしい」観劇中のマナーが話題「感想を即共有したい」 | TRILL【トリル】
「ある俳優さんがSNSで「上演中の会話は控えてほしい」といった趣旨の投稿」をしたことをきっかけに、「観劇中におしゃべりをする理由」を聞いたというものです。
観劇中のおしゃべりについて
詳細は記事を読んでいただくとして、「小声なら迷惑にならないと思っていた」「迷惑にならない程度ならいい」という判断をしている人がいるんですよね。
いやいやいやいや、迷惑だから。
前後左右、場合によってはもっと広範囲に聞こえてるからね。
だいたい「迷惑にならない程度」の判断って本人ができるのかと。
自分がしたことが「迷惑行為」かどうかなんて受け手(被害者)あってのものなんだし、その判断ができる人はそもそも観劇中にしゃべらないでしょう。
自分の言動の影響範囲を正しく把握できないからこその「おしゃべり」なんじゃないですかね。
思わず出てしまう「歓声」はいいと思うんですよ。
でも感想って、今すぐ必要ですか?
観劇後でいいじゃない。
あと最悪なのが「解説」。
話してる本人はいいことしてると思ってるだろうから余計にタチが悪い。
そういう人って、自分と自分の連れ以外に世界はないと思ってるんだろうなぁ。
「おしゃべり」の止め方
なので、私はその人たちが話が止まらないタイプと思ったらなるべく早く止めます。
少しなら我慢したいところですが、そういう人って悪気がないからずっと話し続けるんですよ。
コツはなるべく低い声で「静かにして」と言うこと。
優しく言っても聞きませんから。場合によっては肩とかを叩いて相手を特定しながらですね。
経験上、だいたいこれで止めてくれます。
とはいえ、「静かに」と言うのも気分良くないんで、ほんとおしゃべりはやめてほしい。
ただ、これってできるのは近くの席だけ。
数席離れるとさすがにできない。不愉快さを肚の中でくすぶらせることになります。まぁそういうこともある。
なぜ「話してもいい」と思ってしまうのか
さて「観劇中に話してもいいと思ってた」というタイプが少なからずいるっぽい理由について。
ひとつの考えですが、メディアやマンガの影響はありそうだなぁと……。
私が昔読んだ『ガラスの仮面』や『ライジング!』。
こういう演劇マンガって、観客が客席でしゃべるんですよ。
マンガだから、読者への説明も必要だし、盛り上げの演出的な意味合いもある。
あと、昔だから今より観客が客席のおしゃべりに寛容だった可能性も高い。
そういったもので「観劇」を学んでしまうと、観劇中にしゃべることに違和感がなくなるのかな、と。
あとアンケートの取り方や回答者の性別の分布がどうなってるのか判然としないのですが、この記事の「しゃべる派」の回答って男性が多いですよね。
私が観るのが専ら宝塚やOSK、たまにミュージカルという事情もあるけど、観劇するのって女性が多いから気になってしまった。
連れの女性に嬉々として開演早々「解説」始めてる人、いたなぁ……と思い出したわ。
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