『Jubilee』感想・1

花組大劇場公演『Jubilee(ジュビリー)』初日を観てきました。
『エンジェリックライ』の併演のショーです。

雑感

銀橋渡りに客席降り、若手への見せ場、トップコンビのお披露目にふさわしい場面に、退団者への餞もふんだんに。
あらゆることがてんこもりでした。

それでいて、楽曲がクラシックメインで、ひとこちゃんの正統派な雰囲気にとても合っていました。
稲葉くん、天才か。

2階席だったので中詰の客席降りの全貌はわかりません。(明日また観るけど)
でも4列にわたってかなりの数が降りてました。
でも銀橋にもけっこうジェンヌさんがいたのでさみしくはないです。

プロローグは花組カラーの可愛らしい雰囲気。
新トップコンビの門出にふさわしい。
公演全般にちゃんとトップコンビのお披露目が意識されていて、素晴らしい祝祭で戴冠式でした。

だからか、男役の女装とか男役同士の色っぽい絡みとかもなかったですね。
個人的には大好きですが、まぁ、なけりゃないで。はい、健全です。

今回、カチャとあかさんという上級生スターが卒業されます。
その餞はしっかりあります。
カチャセンターの場面もあるし、あかさんのソロもあります。
この2人に比べると学年と番手的な意味も含めて扱いが弱くなりますが、まいらもいい歌を聴かせてくれるところがあったような。

それに、男役ダンスの中で3組の男役がリフト込みで組むところがあるんですよね。
ひとことあかさん、カチャとゆりちゃん、ほのかとまいら。
ひとことあかさん、ほのかとまいらは同期だし、カチャとゆりちゃんは月組時代のご縁がある。
泣ける演出です。

パレード大階段

パレードのセンター降りはこんな感じでした。

湖華さん(エトワール)
はなこ・あわ・だいや
あかさん
ほのか(肩もふ)
カチャ(白の大羽根)
美咲(白の大羽根)
ひとこ(白の大羽根キジ付ナイアガラあり)

羽根で見るとほのかちゃんの2番手はいったんステイですか。

でもそれより驚いたのは、らいとがセンター降りを外れてだいやが戻ったことですね。
以前の公演ではだいやが外れてらいとが入ってたので。そんなことあるんだ。

そしてパレードでの並びも、路線には渋い。
管理職内はひとこ美咲ほのかあかさんまで、組長あおいちゃんと副組長ゆりちゃんの隣のはなこちゃんとあわちゃんは学年を飛び越えたスター扱いをされていたけど、彼ら以下のだいや・らいとたちはほぼ学年順の並びに。
最後はだいやが前列下手端のほうで、らいとが2列目にいたのはびっくりするわ。

スターだけでなく中堅・上級生を大切にしようという劇団の考えのあらわれでしょうか。

ダブルトリオは滝・風美・月世・花海・翠笙・彩葉。
組回りでダブルトリオに入るたらゆめちゃん、強し。

カーテンコール

2度目のカーテンコールのときだったと思うんですが、ひとこが「この場をお借りして、星空さん!」と呼びかけました。
美咲ちゃんは「ふぇっ!?」と返事し、「前へ…」と言われて腕を突っ張っていやいやいやいやみたいな動きをしており、だいぶ面白そうなキャラでした。
もはや挙動不審な感じで。

「今の気持ちを」と促されて「幸せで」的なことを話し出したんですが、ブーケに顔を埋めて泣いてしまって。

ひとこが泣かせたーーーーー!

美咲ちゃんはものすごく芸術家系で感覚派の娘役ちゃんな感じだし、打ち合わせ必須な子なのかもしれん。

花組ポーズもやりました。
ひとこちゃんがスタンスを開いて……みたいな説明で「私が『花組』と言いますので、皆さまは心で……」と言いかけたところ、周囲から声出しOKと言われたようで、嬉しそうに「最高!と言ってください」と。
そうか、客席からの声出しの「花組最高」は久しぶりだったんですね。

いい初日でした。

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