おとつい3月14日(金)、花組博多座公演『マジシャンの憂鬱』『Jubilee(ジュビリー)』のショーの客席降りの際、ジェンヌさんへの迷惑行為を行った男性客がいたとのこと。
ほんとうに腹立たしい。
博多座での迷惑行為について
Xで流れてきた情報によれば、
・客席降りの際に娘役さんをつかんで離さず無遠慮に衣装や体を触ったとか、
・どうも1幕は3階かどこかで観ていて2幕直前に空いていた最前列に座ったとか、
・あまり観劇にふさわしい風体ではなかったとか、
・休憩中も女性ファンに声をかけて食べ物を渡したり食事を誘ったりしたとか、
多方面に迷惑をかけていた様子。
終演後(?)は係員に連行されていったようですが……。
客席降りについて
この件を受けて、客席降りの是非、通路席に座る人はどうあるべきか云々などがXなどでも取りざたされています。
客席降りは、ジェンヌさんとファンがほぼゼロ距離になる機会。
ジェンヌさんの安全性はファンや客席の民度や信頼に負うところが大きい。
感染症が流行ってたときは、客席降りもなくなってましたね。
客席降り自体は、私はなくてもいいと思ってるんですよ。
あったらあったでテンションが爆上がりしますが、演出としては手軽なカンフル剤だなと感じるところもあります。
客席降りがなくても楽しめるのが本来の舞台ではないでしょうか。
フェアリーとファンの関係
と思うのは、私にとってジェンヌさんはあくまで「フェアリー」で、我々の下界に降りてこなくてもいいのですよと思っているからです。
ていうか、下界(ファン)と天上界(ジェンヌさんたち)の世界を分けておいたほうが、変な期待も持たず、距離感もつかみやすく、こちらとしては精神的にラクなんですよね。変に距離が近くなったがために「最近、あの子天狗になってるわ」とか言うファンにはなりたくないのよ。
あと、昔の話なんですが「○○さんに客席降りのときに握手してもらいました!」と○○さんのファンにお伝えしたところ、「あー、○○ちゃん、FCに入ってるファンには握手しないのよ」と教えてもらって、ジェンヌさんも大変やな……と思ったことがあります。
特定の、認知しているファンにサービスすると競争や争いの種になりますもんね。FCも配席に苦労する。
このジェンヌさんに限らず、一律に塩なほうが平等で平和ということもある。
宝塚歌劇団と博多座の対応
今回の迷惑行為について、1日以上経った3月16日11時現在、宝塚歌劇団公式からの公式アナウンスはなし。正直なところ、予想どおりです。
一方、博多座。
昨日午前11時の段階でXにこのような投稿がありました。
【博多座3月『宝塚歌劇花組公演』客席降り演出中の迷惑行為について】…
— 博多座 (@hakatazatheater) March 15, 2025
また、「客席降りは安全性を強化しており、迷惑行為はご退席いただく」とのアナウンスもされたとのことです。
私は、いろんな意味で博多座は信頼できる劇場と認識してるんですよね。
演目の選定もきちんとしてるし、普段からさまざまな席からの見え方を紹介したりして文化と観客を育てることにも余念がない。
「お客様へのお願い」のページでの前のめりによる視界の妨げの検証もとてもわかりやすいわ。
宝塚で事件が起きたときも、博多座の対応はとても毅然としていたと仄聞しております。
(だから『Xcalibur エクスカリバー』再演は叶わなかったわけですが……)
犯罪行為が行われたことはほんとうに腹立たしいものの、博多座がきちんと対応してくれることは心強い。まだしも、劇場が博多座でよかったと思いました。
劇団もさ、大切なお嬢さんたちを預かってるわけだし、ファンの心理的にももうちょっと寄り添って「犯罪許すまじ」のアナウンスをしてもいいと思うよ。
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