
2月6日に配信で見た月組『ゴールデン・リバティ』新人公演の個別的な感想。
主演/ジェシー/七城くん
今回2度目の新公主演を務める七城くんは105期生の研6。
対し、ジェシーの本役は92期生研19のちなつ。各組トップスターの中では最上級生です。
ビジュアル的にも内面的にも本役とはかなり違いがでました。
どうしたって若い、若い。
ディーンやリッキーとはほとんど同世代に見える。せいぜい兄貴分くらいな感じ?
(俺の街には10年前に伝説のヘッドがいてよぉ……みたいな)
西部の乾いた風を感じるちなつジェシーに対し、新公の七城ジェシーはウェットさがありました。
ちなつジェシーにとっては過去の苦難はあくまで過去、心の底においておいた古傷。
でも七城ジェシーだとまだ傷は癒えてなくて、苦難の克服の途上にあるように見えました。
本公演は宛書でもあるでしょうし、西部劇の匂いがするちなつジェシーはやはり好き。
でも七城くんの新公バージョンは役者が違うので同じものになりようもなく、でもこれはこれで面白かったですね。若い子がやるとこうなるのねぇ、と。
とても素直な感じがするジェシーでした。
長身でスタイルがいいので、衣装がとても似合ってました。
2番手/ライマン/まっぴー
今回、話題になったのは104期の真弘くんこと、まっぴーでしょう。
顔もかっこいいし(元星のいちくんを思い出すんだわ)、芝居も歌も上手い。
特に目を瞠ったのは、歌。
プロローグの男役歌い継ぎはまっぴーで一息つく。
歌はまたまだのメンバーが多い中、まっぴーライマンのターンになると「歌を聞いてる」という気持ちになる。
声に強みがあるよね。
まっぴーのライマンは本役の100期・おだちんより闇が深そうな芝居で、登場時の「この人、本当に悪人なのかも」と思わせる力がある。
本公演は観ているのに、ライマンに底の知れない怖さがあった。
でも実はライマンも悩みを抱えている。
その悩みのためにジェシーと決闘をし、「俺を止めてくれ」と懇願する。
ジェシーはそれを断るんだけど、ジェシーとの会話で「そうか」と目覚めたかのような表情が印象的で、新たな物語が生まれるのが見えた。(それこそブロマンス的な)
真っ当な道へ戻ってのジェシーはアナレアたちのいるツアナキ島の市長として登場。
「新市長と呼べ」のドヤ感が可愛い。
生まれ変わりの様子がはっきりしていて、闇の世界から日の当たる世界へ出てきたライマンを祝福したくなるラストでした。
3番手/ディーン/遥稀くん
本役が101期のぱるのディーン。
元々は109期・研2の翔くんが務めるはずでしたが、休演により105期の遥稀くんに回ってきました。こういうのも運だわね。
遥稀くんは本役同様、体格がいい。
ぱるが公称178センチ、遥稀くんが公称177センチ。衣装もしっくりくる。
伸びやかさを感じました。
4番手/リッキー/和真くん
本役は102期のあみちゃん。
本役もですが、新公のリッキーもきらきらしくて可愛かったですね。超長身のディーンとの並びも含めてアイドル感がある。
サルーンでの酔っ払い演技はお見事。芝居が上手いわー。
これからが楽しみな人ですね。
コメント