
大劇場で観た月組『ゴールデン・リバティ』の感想の続き。
ムラで4回観ました。

こちらはそのときの休演者案内。記録として。
・西部劇お決まりの流れや音楽はちょっと滾る。
ウチの父親がものすごく西部劇が好きだったもんで、よく流し見してたんですよね。
バーに無法者が現れるところとか、あの独特の扉とか、ヒュルリ~と風が吹き抜ける中でのおだちんとちなつの銃の撃ちあいとか「あーこれこれ!」ってなる。
・路線男役をそろえた無法者たちは意外に美味しくない……?
でも無法者マニアで間抜けなぱるあみたちは可愛い。
銃をカタに酒を飲ませてもらってしまう可愛さだ。
ぱるあみの酔っ払い寝言は可愛い。
あみちゃんは毎回アドリブで変えてたのかな、お疲れ様です。
しかしあみちゃんはこういう考えの浅い若者の役が多いなぁ。
・ニューヨークの自由の女神の左腕から頭に飛び移るのはトンチキであるが、ここまで堂々とトンチキを出してくれるとイヤな気はしない。
タイトル回収のセリフはお見事。気持ちよかった。
「ゴールデン・リバティ」ってそういう意味があったのか! 勉強になった。
そして、現代においては……って考えてしまうわね。
・ジェシー(ちなつ)の少年時代を演じる蘭叶みりちゃんもよかった。芝居うまいなぁ。
・少年ジェシーを導いたホールデンとボーグナインがぐっさんとあさぴというのも愛のある配役。
卒業する2人のこれからに幸あれ。
・ちなつジェシーが女の子たちに囲まれ「好き!」と言い去られるところが面白すぎる。
わかるわかると同意したくなる。
大野センセイのこういう女の子の描き方が好きだわ。
ちなつはお顔立ちだけなら超絶美男子枠ではないと思うんだけど(失礼)、コミカルに演技で見せるのが上手い。
硬軟使い分けられる役者ですね。
・ラスト、アナレアに会いにきたジェシーが実は刑務所を抜けてきたと語るところの「こいつダメだ」感が好きだ。
この抜けた感じとか、いい加減なところとか(笑)。
かっこいいけどダメだけど可愛くて憎めない男。
・最後は列車に乗っての旅立ち。
座ったアナレアのにじり寄りからのキスが可愛い。
・電車のセットがでかい。
大野くん大好きな乗り物シリーズである。
運転士こーみくんと投炭手ソナタがいい味。
なんならこーみくんの上手くないセリフ回しが、洗練とは遠いかれの身分や生活を感じさせてものすごいスパイスである。
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