月組大劇場公演『ゴールデン・リバティ』を観てきました。
11月24日(日)11時と15時30分のダブルです。
久しぶりの大野くんの新作で、大野くんの洋物は外れがないと思ってるし、今回のも好きです。
ちなつとも相性がいいしね。(というか、ちなつの芝居が上手いので誰が外れって感じたことないけどさ)
ワシントンに泊まってゆったりと劇場に向かった日曜。
客席で公演プログラムを開き……登場人物説明が細かいよ!そうだよ大野くんだよ!忘れてたよ!!
開演前に読むの間に合いませんでした。
舞台は開拓時代のアメリカ、西部劇ものです。
ゆえに男役祭りかと思いきや、かなり娘役にも役がついている。偉いぞ大野くん。
れな様が、桃ちゃんが銃を抜く、戦う。
さち花はもちろん強いし、みかこもおはねも大人しくない!!
言うまでもなくヒロインのあましもだ。
娘役が銃を抜きまくるの、さすが月組~‼︎って感じだった。
でも男役ももちろんかっこいい。
新トップスターのちなつも2番手のおだちんもかっこいい。
まずさすがだなぁと思ったのは序盤でちなつがワイルドバンチの生き残りと言われて1人で舞台に残るところ。
その居住まいのかっこよさ。男役として長く生きてる、その蓄積を感じた。
それだけでなく、ひとかたならぬ過去を持つ男=ジェシーの生き様を見せる。
シリアスな物語の中に、笑わせるところはきちんと笑わせるところはやはり演技巧者。
おだちん・ライマンとのガンファイトも、そのあとの「自分で決めろ」おだちんの背中を押さずに押すところもとてもよかった。
それにしてもちなつの声は心地よいなぁ。芝居も歌も。
今回のおだちんのビジュアルが凄く好きなんですよね。
ウェーブがかった長い髪をまとめてる。
男くささと端正さのバランスがいいのかな、とてもかっこよかった。
かっこいいのは役としても。
心ならずもの状態から、這い上がって自らの正義を取り戻す。
おだちん、いい役もらったなぁ。
月組芝居冒頭のレストラン、ウェイターが自分の期を胸につけててくれるのが親切すぎる。
研3から組回り研1を率いて、この公演で卒業する上級生・ぐっさんとあさぴが男役としての姿を見せるのも粋であり、上級生が下級生を導く宝塚らしいありようである。
実業家・フランク・モートンを演じるるねの悪役がさすが。
ビジュアル的にはさほど悪役向きではないのに存在感で見せられるのはさすがの経験値。
将軍・ハワード・ケインを演じるうーちゃんは体格的には向いてると思うし、ヒゲも似合ってる。
開幕してまだ1週間、これから悪役としての佇まいに深みが出ると願ってる。
ヒロイン・アナレアを演じるあましはけして小柄じゃないのに、出たときにちゃんと少年に見えたのは演技もあるけど隣がてらだからという配役も大きいよね。
10センチ以上身長差あるもんね。
帽子を取ったら美女に見えるのは素晴らしい。ぽってりした唇に赤い口紅が映える。
あの少年が実は……!という鮮やかな演出です。
汚れた少年の扮装も、カウガールも、お姫様らしいドレスも、そして南の島のダンスでの衣装もとあらゆる衣装を衣装を着倒していて、それもよかった。
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