『FORMOSA!!』感想・2

雪組シアター・ドラマシティ公演「『FORMOSA!!(フォルモサ)』-空想世界の歩き方-」の感想の続き。
観たのは12月8日(日)12時、16時、12月9日(月)12時30分です。

※腐った話注意※

非常に、男色気の多い舞台でした。

・イネスにラウダ―(きっすい)が話しかけるときの「おれとお前がデキてるって?」
・イネスがサルマナザールの嘘の来歴を語る中に、「イエズス会の神父にだまされて船に乗ったサルマナザール、少年だった彼に手を出す神父もいた」
・ロンドン教会主教コンプトン(つーちゃん)から慈悲を得るためにきゅるきゅるした目をパチパチさせながら見るサルマナザール
・ペンブローク卿(かのゆり)とイネスのあれこれ
少なくとも一度は逃げた過去があったらしい
・しかもペンブローク卿はイネスのからだをステッキで撫でたり「支払いが終わるまでは逃げるなよ」とつかんだ顔に口元を寄せたり
・ペンブローク卿から告げられる「お前(イネス)のほうこそサルマナザールに執着している」発言
・「葛藤」の場面でのメリヤンダノー(さんちゃん)とサルマナザールの動き
・コーヒーハウスで誰か(ピンクの服の男役さん)に迫られる水月くん

まだあったかも。

登場時、ボコボコにされている縣ジャンの「踏みつけにされてきた」人生のなかには、性的なものがあってもおかしくないと思う。
わざわざ「顔はいい」設定まで付与されてるし。

以前にも何度か書いてるかと思うんですが、私の中であがちんは「受」属性の人なんですよね。
この表記って今でも通じるのかな、左右でいえば「右」、わかんない人はわかんないままでいてください。
人間、清らかなほうがいいのよ。

あがちんは172センチの高身長、恵まれた肩幅に腕の長さ、手の大きさ、ついでに面長で鼻筋のとおった美人という、男役らしい外見。
轟さん(『凱旋門』本役)ならずとも「親に感謝しろ」と言いたくなる。
ビジュアルが男で漢なのでどうしても攻だの左だのに想定されがちな人だと思うんですが、私の中では逆だったんですよね。たぶん、かれの性格的に。

で、そのあがちんの受属性が遺憾なく発揮された作品でした。

サルマナザールがメリヤンダノーと組むときの動きがしなやかなのよね。
娘役ばりの背中の反りは体幹がすごい。
でも「男性」ポジのさんちゃんのサポートも上手いんだよね。

踏みつけにされてきたジャンが最悪の神父・イネスとの出会いによって「フォルモサ人・サルマナザール」として「変わった花を咲かせる」人生へと歩み出す。
しかし成功しすぎたことによって、ジャンとしての人生を見失い、イネスにはひたすら利用され、自分が創った世界・フォルモサに浸食されていく。

この翻弄されて苦悩する姿がすごくよくて、いやー、あがちんに合う役をどうもありがとう!!と熊倉先生に感謝申し上げたくなった。

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