
8月11日(火・祝)14:30にライブ配信で見た花組バウホール公演『赤と黒』の感想の続き。
レナール夫人/ことの
レナール夫人はことの。
だいやの1期下ですが、子どもも3人いる貞淑な夫人の落ち着きがある。
「子どもたちを鞭で打たないで」とジュリアンに頼む優しさは声音にもしぐさにも
出ている。
ジュリアンに手を取られてから、はじめは拒むもののいつしか恋にのめりこんでいくあやうさ。色香には欠けるが、それだけに「まさかこの人が」と周囲も思うんだろうな。
ことのは歌も芝居もとにかく上手い人。技術的な支えにはばっちり。
だいやの初バウホール公演の第一のヒロインにことのを配したことで、だいやバウをなにがあろうと失敗させないという劇団側の意志を感じました。
マチルド/はづき
第2のヒロイン・マチルドにははづきちゃん。
彼女も歌や芝居が上手く、ヒロイン経験もじゅうぶん。
『赤と黒』の歴代マチルドってよくわからん令嬢だなと感じてたんだけど、今回のはづきマチルドさんはストンときた。だいやジュリアンと揉めた末に惹かれ合うのもしっくりきた。
マチルドは物語のような恋や生きざまを求める令嬢。
恋人や夫に求めるのは、身分や美しさよりも、歴史的な英雄のような激しさ。
だからジュリアンに部屋へ忍び込むことを求めるし、激しく恋に落ちるのも自分が殺されそうになったとき。
彼女の愛は破滅と紙一重だ。
だからこそジュリアンと惹かれ合ったのだろう。
過去のマチルドはレナール夫人を失ってからの当て馬ポジションに見えてたんだけど、今回はづきマチルドはちゃんと2人目の恋人に見えた。
ジュリアンが刑に処されるにあたって、原因となったレナール夫人と馬車に同乗するのも彼女の好む物語性ゆえ。
ジュリアンの首を抱いて帰ろうとするのも、サロメと預言者ヨカナンを思わせる。
マチルドの外形は変わらないのに、今回のはづきマチルドが私の中ですとんときたのは「小娘」感が薄かったからかな。
本を読んで、物語を自分の中に取り込んで生きているようにみえた。
フーケ/みそまる
みそまるフーケ。
一言セリフを言うだけで役の性格と気持ちが伝わる。ほんと上手いよね。
なんでジュリアンをこんなに愛してるのかといいたくなるほどにいい人だ。
ジュリアンもフーケといっしょに材木商になっていればよかったものを……と思うけど、きっと商人はジュリアンにとって自尊心を満たす身分ではないんだろうな。
ジュリアンが破滅に向かうのは彼がジュリアンであるかぎりどうしようもないことで、それでも見捨てず友情を尽くすさまにフーケの懐の広さと優しさがあった。
フィナーレとかのみそまるのダンス、めちゃくちゃかっこよかったわー!ほんとダンス上手いよねぇ。しかも芝居も歌もめちゃくちゃ上手いから困る(困らない)。


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