『Eternal Voice 消え残る想い』感想・5

・『Eternal Voice 消え残る想い』最後の日。

7月7日、七夕の日に迎えた東京千秋楽は、れいこちゃんの演技がけっこう溜め気味でした。
この変化は、ユリウスの性格や性質を鮮やかに浮かび上がらせました。

れいこちゃんがタメ気味に芝居することでユリウスの変人&偏屈度が上がって、海ちゃん演じるアデーラとの結びつきが強くなってるのが面白い。

ユリウスもアデーラもコミュニケーションが苦手な人たちで、生き辛いこの世界の中でいっしょに生きられる人を見つけた。まさに「運命の出会い」であった、という色合いが強くなっていた。

そのぶん、宝塚の男役としてのわかりやすいかっこよさからは離れたわけだが、れいこちゃん的にそれを良しとしたんだろうなぁ。芝居が好きなれいこちゃんらしい選択だと思う。

・フォザリンゲイのホテルに勤めるキルスティン(まのあさん)とフィンレイ(七城くん)。
セリ上がりながらの登場時にアドリブを入れていて、千秋楽の日は「キルスティンさんの笑顔が一番ですよ」と。
この日をもって卒業のまのあさんへの餞ですね。

噂では、何日か前からカウントダウンのように数字を入れたセリフがアドリブになっていたとか。
知らないけど、退団者のお化粧前が白くなる日あたりからかな?

・『Grande TAKARAZUKA 110!』も千秋楽。

千秋楽の恒例として退団者だけが胸元に花を飾る場面がありますが、黒燕尾に白薔薇3輪の揃いのコサージュでした。
これが最後だと突きつけられますが、でも華やかな餞別。彼女らの姿を目に焼き付ける。

・「My best friend」での退団者銀橋は単なる学年順で並んでるんだけど、センターが娘役のせんりちゃんってのが泣けるのよ。
宝塚は、どうしても男役さんがセンターにくることが多いですから。
長い間、月組を美しい歌声で彩ってくれてありがとう。

・ちなつの微笑みは笑顔で送り出すことが退団者への最大のはなむけとわかっていて、「安心して」と言ってるみたいだなぁと。

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