『ELPIDIO(エルピディイオ)』を見たんだ・2

月組公演感想,月組

11月26日(土)15:30に見た、月組KAAT神奈川芸術劇場公演『ELPIDIO(エルピディイオ)』~希望という名の男~のライブ配信の感想の続き。

・ヒロイン・パトリシア役はみちる。アルバレス侯爵と離婚協議中の妻です。

みちる、大人の女性になったわ。
化粧もきれいになったような。
気品と教養のある女性であるパトリシアを見事に演じていました。

2幕の「エルピディイオ、それがあなたの本名なの」
「今はニコラス・アルバレス、君はその妻」の苦いやりとりには胸がキュウウとなりました。

最後は心を通わせあったもの同士で結ばれてよかった。
幾分、ご都合主義な感じもしたけれど。

・「おれは新聞に載せるために詩を書いてるんじゃない」さち花のちなつのモノマネの上手さに笑う。

・ヒターナ(桃ちゃん)の仲間・しゅりんぷ「グラシアス」の一言でも上手い。
独特の佇まいに翳を感じる。
作品に大きな影響を及ぼす役ではないけれど、マドリードの街の雰囲気が匂い立つよう。

・よく刺されるあみちゃん。
雪組時代からありちゃんDCを経てまたやられてるよ……!

傷が深くて全治一か月なのに歩かされるわ、椅子に座って長話聞かされるわ。
そのへんの雑さ(舞台上の都合があるとはいえ……)はほんとどうにかしてくれ。話が頭に入らない(笑)。

・みよっしー、着々と芸達者上級生枠を歩んでいる……!
るうちゃん、からんちゃんが退団するからなぁ……みよっしーは今後の芝居の月組に欠かせぬ人になるはず。

みよっしーの役はロメーロ大佐。ロレンシオが化けているアルバレス侯爵の友人です。
絶対、侯爵襲撃事件になんか絡んでる(黒幕とか)と思ってたらなんでもなかった(笑)。ふつうにいい人で、少々肩透かし。

役の設定はともかく、見事なおじさんぶりでした。
ほんと上手いよなぁ。

くるっくー鳩三郎以降、舞台での存在感が大きくなって嬉しい。

・アルバレス侯爵の執事・アロンソにれんこん。
こちらも上手い人ですよね。
あとなんか可愛い。

徐々にロレンシオに信頼し、心を寄せていく流れが自然でとてもよかったです。

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