梅芸版『エル・アルコン-鷹-』配信を見たんだ・3

ライブ配信で見た梅芸版『エル・アルコン』の感想の続き。
あんまり褒めていないところもあります。

・ぴーすけのエドウィン・グレイムは計算高いティリアンの友人(いちおう)。
将来の出世を見込んでギャレット提督の娘・ペネロープと婚約する。

ぴーすけのエドウィンは鼻持ちならなさがすごい。
クソ貴族感というか……、うわぁヤな奴!って感じが出てる。

初演のすずみんてほんと真ん中志向・王子様志向だったな……と比較したくなる、貴族でなければ人ではない感のあるぴーエドウィンでした。
水夫とかバカにしてそう。
(そんでキレた水夫たちに海上で簀巻きにされそうなタイプだ)

このヤな感じには感心した。思いきったなぁ。

そんなエドウィンがティリアンの策謀やペネロープの件で挫折を知り、スペインのスパイとわかったティリアンを追い詰める。
このとき、人としての背丈がすっと伸びた感じがしたのね。
ただのクソ貴族の坊ちゃんだったのが、成長して人間的な中身をともなってきた。

単にペネロープを奪われた恨みだけでティリアンを追ってるわけではないだろうなと思えるエドウィンでした。

1回しか観てないのでエドウィンの情動のもとがなにか私の中で落とし込まれてませんが、何回か見たらわかるかも。

・くらっちペネロープは恋したティリアンを失いたくないとティリアンを刺そうとする若い貴族の女性。
ヤンデレなペネロープを期待してたんですが、くらっちペネロープは病み感をあえて抑え、なるべく白い少女性を残そうとしていたように見えました。

ただのプライドが高い小娘だったのが、ティリアンに抱かれ、複雑な心を抱いた女になっていく過程はよかった。
ぴーすけのエドウィンに別れを告げるところとかね。
けれど、それだけにティリアンを亡き者にしようとするところでの葛藤や闇が見えづらかったのが残念。

私の印象にすぎませんが、くらっちは真ん中志向が強い。
劇団から振られる役や評判をとる役は情念の濃い女役系が多くて、でもそれには満足していないように感じる。
それがゆえに、真ん中(路線娘役としての王道のピュアな少女系)に近い役がくると全力で「白」に近づけようとする。
でも本人の持ち味には今一つしっくりこないし、それを力技でどうこうするほどの演技力でもないから、結果印象に残らない……という。

本人にも観客にも、残念なことになってるような気がします。

思いきってヤンデレでやってくれたらよかったのになぁ。
白い真ん中にこだわる我の強さが、かえっていろんなものを邪魔してる気がする。
(って、ご本人の知り合いでもなんでもないので、白い真ん中にこだわってるか、我が強いかどうかは推測にすぎません)

船でティリアンの寝室を訪れるところもなぁ……。
あそこまで「小娘です!」ってやらなくても、と。

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