『たけふレビュー Diamond Quality』感想・3

10月から11月にかけて観た『たけふレビュー Diamond Quality』思い出し書きです。

・プロローグ総踊り。
総勢16名の皆さんが舞台いっぱいに歌い踊ってくれて目が足りない。

何年か前の武生公演でドはまりした千咲さん、再びたけふに登板で嬉しいことこの上なし。
可愛かったああああ!!しかも上手い!!
ドレス捌ききれい!
プロローグの最後、暗転した中でドレスの裾をひらっとしてハケてくのが素敵でした。

もちろん歌えるトップ娘役としての高音を響かせてくれる見せ場もあったし、踊りも上手くてね。
技術あるし顔もきれいだし。
ちょっと小柄なのも翼くん相手だとちょうどいいかも。

・プロローグ「DIAMOND QUALITY」の歌詞はものすごくたけふ公演仕様で、ありがたいやら申し訳ないやら。
まさか「きくりん」だの「ボルガライス」だのという歌詞をOSKの皆さんから聞くとは思わなかったよ。
最初びっくりした。

みんなお蕎麦食べたりボルガライス食べたりサンダーバード乗ったり?な動きしてるのが楽しい。

・たけふでは誰よりもスターだった穂香さん、今回が退団公演ということもあり、トップ娘役ばりに活躍しておいででした。

穂香さんで一番印象に残ってるのは、舞台外だけれども彼女の成人式。
もちろんナマで見てはいないのですが、翌日の地方紙に「OSKのトップ娘役になりたい」と語ったのが載っていて感心した覚えがあるんです。

なので退団が発表されたとき「OSKのトップ娘役になるんじゃなかったの~~~!?」とちょっと切ない気持ちにもなったのです。
でも、たけふ公演ではある意味でトップよりもトップだったからいいのかな。

悔いはなさそうに、笑顔で晴れやかに舞台に立っていました。

それにしても、穂香さんの目力強かったなぁ。
前方とか座ってるとめっちゃ見られてる気がするよね(笑)。
アピール力強い。楽しい。

・「Situation Love」の翼くんの「忘れろ今すぐ 俺の事以外全て」の威力よ。
後ろ向きになって肩越しに落とす視線もヤバい。
あれは人が死ぬやつや。

・「エトワール」でトップ娘役2人のハモリ。
低音部が舞美さん、高音部が千咲さんという適材適所ぶり。
ドレス姿が眼福です。

宝塚では見られない場面やなぁ。(そもそも今はダブルトップ娘役制がないしね)

・通称プロムの場面。少年少女のダンスパーティーですね。
翼くん&穂香さんメインで、専科さんのように(?)トップ娘役2人が出てくる(笑)。
OSKの人の使い方ってほんと融通が利くな!!

穂香さんが翼くんを憧れ目線で見てる可愛さったらなかった。
いきなり現れたタンゴの女・舞美さんが翼くんと踊ってるところも、嫉妬したり焦ったりとかじゃなくて「かっこいい~素敵~」とハートマーク飛ばしそうな目で見てるのが可愛い。

魔法使いの力でぶつかったあとの「ありがとうございます だいじょうぶでございます」からのコミカルなやりとりもすごく楽しかった。
表情が大きくて掛け合いの間合いがよくて。
気絶して拍手で起こされたときの目のぱちぱち具合に毎回笑ったわ。

・初日近くから千秋楽まで合計6回観て、楽日はみなすごく自由になってるように感じた。
特に感じたのは千咲さんと朔矢くんかなぁ。表情に余裕とか楽しさが見えた。

私、千咲さんには妙に現実的というか「お仕事してます、歌のお姉さんです」感をおぼえるんですよね。
「夢の世界を作る人」感がある(夢の世界の住人、ではない)。
その現実味が謎の味わいというか、「みんな頑張って働いてるなぁ」と大きいお友だちとしては思ってしまうのである。
ふわーっと夢見心地になるとかじゃなくて「ああ偉いなぁ、すごいなぁ、立派だなぁ」と感心してしまう感じ。
でもこれも感動の一形態でしょう。
仕事人、職人を見たときの感動をくれる娘役さん。

だからこそ、プロムの場面の女学校の先生みたいな「魔法使い」がすごくはまる。
でも千秋楽には初日近くに比べてすごく遊びの部分が増えたなぁって驚きました。

少女たちをおちょくるわけではないけど、自分の楽しみとして魔法をかけたり人間関係を引っかきまわしてたりする感じ。

すごくきっちりした舞台を作る印象を持ってただけに、こんな自由に役で遊ぶようになるんだ、って嬉しい驚きでした。

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